ペンタックスK-3 II は際立った画質でコストパフォーマンス抜群のカメラ

ePHOTOzine に、ペンタックスK-3 II のレビューが掲載されています。

Pentax K-3 Mark II Review

  • ボディは頑丈でハイクオリティな造りで、全てのパーツが高い水準で仕上げられている。ボディはコンパクトだが、小さすぎることはない。
  • 面白いことに、ペンタックスはフラッシュを省略して、その場所にGPSとアストロトレーサーを搭載している。GPS&アストロトレーサーをオプションで購入すると費用がかさむので、これは天体撮影をする人にとっては非常に魅力的かもしれない。
  • ライブビューは改善されており、ずっと高速になっている。全体的にK-3 II はきびきびと動作する。
  • 液晶モニタはシャープで色が正確で、素晴らしい画質だ。
  • 視度調整は、旧型のスライド式からダイヤル式に変更され、遥かに使いやすくなっている。
  • バッテリーライフはCIPA規格で720枚で、実写でもこれが裏付けられている。
  • 動作速度は、AFを含めて全体にK-3から若干改善されている。連写はJPEGで9コマ/秒に近い速度(8.9コマ/秒)で、K-3よりも更に速い(RAWでは8.2コマ/秒)。とは言え、バッファーは水準を下回っていて、(スローダウンまでに)JPEGでもRAWでも24枚しか撮影できない。
  • サンプルでは、際立ったシャープネスと色のクオリティで、とても満足の行く画質だ。
  • リアルレゾリューションは、通常の撮影との差は小さいが、しかし、忠実度において紛れもない改善が見られる。
  • 高感度はISO400-800では若干ノイズが増えるが、この感度は全く問題なく使用できる。ISO1600はほとんど変わらず、ISO3200でさえよく画質を維持している。ISO6400では画質が低下し、ISO12800では更に低下する。それ以上の感度(ISO25600とISO51200)は、著しく画質が低下する。ノイズを表現として使う場合は別として、ISO25600とISO51200は緊急用だ。K-3 II の高感度は、K-3からわずかに改善されているだけだ。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯では暖色に傾く良好なパフォーマンスで、プリセットではより正確な結果が得られる。蛍光灯でもオートホワイトバランスは良好で、プリセットでは若干マゼンタに傾く。
  • 動画は外部マイクが使用可能で、ヘッドホン端子も用意されている。動画はスムーズで、SRが手ブレ補正を抑えるのに役立っており、印象は良好だ。動画にもデジタルフィルターとカスタムイメージを適用することができる。
  • 現在の価格はボディのみで769ポンドで、コストパフォーマンスは素晴らしい。
  • 引き続きペンタックスは、非常に魅力的な価格で、頑丈な造りで防塵防滴の際立った画質の一眼レフを提供している。新しいリアルレゾリューション機能は成功しているように思われる。GPSとアストロトレーサーの搭載は多くの人に歓迎されるだろうが、フラッシュの省略は残念に思う人もいるかもしれない。
  • 良い点: 素晴らしく鮮明な画質、リアルレゾリューションシステム、GPS内蔵、アストロトレーサー内蔵、92ヶ所シーリングの防塵防滴構造、シャッターの耐久性が20万回、ローパスセレクター、ガラスペンタプリズム、ボディ内手ブレ補正、-3EVまでの低輝度対応のAF、8.3コマ/秒の連写。
  • 悪い点: フラッシュが内蔵されていない、Wi-Fiが標準で搭載されていない。

 

K-3 II は、5点満点のエディターズ・チョイスで、非常に高い評価となっています。このカメラは、リアルレゾリューションシステムが注目を集めていますが、AFや手ブレ補正ユニットなどの基本的な部分も改良されていて、全体的に性能が底上げされているという印象です。

サンプル画像は古いキットレンズ(DA L 18-55mm)で撮影されているためか、少々切れ味に欠ける印象なので、できればDA16-85mmのような、もう少し高性能なレンズを使ったサンプルを見てみたいところです。