Kowa Prominar 25mm F1.8 は絞った時は驚くほどの解像力

photozone に、m4/3用の標準単焦点レンズ「Kowa PROMINAR 25mm F1.8」のレビューが掲載されています。

Kowa Prominar MFT 25mm f/1.8 - Review / Lens Test Report

  • 鏡筒はしっかりとした金属製で、造りは素晴らしい。フォーカスリングはスムーズに回転する。サイズは、m4/3用レンズとしては大きく、またとても重い。鏡筒の色はブラック、シルバー・ブラック、グリーン・ブラックの3種類が用意されている。
  • デュアルリンク絞りと呼ばれる、スチル用の絞りにクリックがあるモードと、動画用の絞りがスムーズに動くモードを選択可能だ。
  • 55mmのフィルター枠は奇妙なことにレンズフードに付いており、(レンズ先端の)バヨネットマウントはフードを取り付けるためのものだ。
  • Kowaは新しいレンズ群で歪曲の小ささを誇っている。25mm F1.8の歪曲は1%を下回るタル型(電子接点の無いレンズなので電子補正は無し)で、これはズバ抜けているわけではないが、良好な値だ。
  • 周辺光量落ちは開放で1.1EVで、これは多くの状況で目に付くが、まずまずよく補正されている。F2.8に絞ると問題は改善(0.35EV)し、ほとんど目に付かなくなる。
  • 解像力は、開放から中央はシャープで、隅は良好な値(good)だ。F2.8に絞ると中央は素晴らしい値(excellent)になり、隅は良い(good)~とても良い(very good)値だ。F4から本領を発揮しはじめ、F8までは周辺部と隅の解像力は驚くほどだ。F11以上では回折の影響が見られる。
  • 倍率色収差は、全く目立たず(ピークの開放時で0.31ピクセル)、心配は無い。
  • このクラスには、ずっと明るいレンズもずっと安価なレンズもあり、Kowa 25mm F1.8 は特にその価格を考えると難しい問題に直面するだろう。Kowaは少なくとも1つのアドバンテージ(光学性能)があり、開放ではそこそこの画質だが、絞るとm4/3でトップレベルの画質になる。色収差の少なさも画質が高く感じる要因だ。鏡筒の機械的な造りも素晴らしい。
  • このレンズのフルマニュアル操作と控えめの明るさでは、メインストリームのユーザーを納得させるのは難しいかもしれないが、動画セグメントでは、支持されるかもしれない。

 

光学性能の評価は3.5点(5点満点中)で、際立った評価ではありませんが良好な評価となっています。Kowa 25mm F1.8 は、開放時の解像力はそこそこですが、F4以上に絞ったときは隅まで非常に高い解像力で、均一性の高さはm4/3の標準レンズの中でもピカイチですね。

このレンズは性能的にはとても良好だと思いますが、m4/3用の25mmのレンズには、パナソニックの25mm F1.4やオリンパスの25mm F1.8 、コシナの25mm F0.95などがあり、かなりの激戦区なので、何かもう少し際立った特徴があるとよかったかもしれませんね。