キヤノンが新型ミラーレス機の近日中の投入を明言

Imaging Resource に、キヤノンの真栄田雅也氏のインタビューが掲載されています。

Canon Q&A

  • (2010年以降開発されたEF・EF-Sレンズは合計で28本だが、そのうちEF-Sレンズはわずか8本しかない。これはフルサイズ重視を示唆しているのか?) カメラの性能向上と共に画質を改善していかなければならない。これがL レンズの改善に取り組んでいる理由だ。そして、強調しておきたいが、EF-SとEF-Mレンズの拡張にも積極的に取り組んでいきたい。
  • (キヤノンのセンサーのA/Dコンバーターはオンチップなのか外部なのか?) 現時点ではオンチップと外部の両方を使用しているが、最近、オンチップに集中して進めていくことを決定した。これは性能の改善を目的としている。コストの点では若干不利かもしれないが、競争力が高くなるだろう。
  • [上の件についてのImaging Resourceのコメント] DxOMarkなどのテストでキヤノンのセンサーのダイナミックレンジのスコアが低いのは、A/Dコンバーターが外部に分離されているためだという指摘がある。キヤノンは、この技術を他社の特許のために使用できないと推測されていた。キヤノンの幹部から、この件に関する直接の回答が得られたのは初めてのことだ。
  • (将来、レンズ交換式カメラに他社製のセンサーを使用するか?) レンズ交換式カメラのセンサーは全てキヤノン製だが、コンパクトカメラは自社製と他社製の両方のセンサーを使用している。もし、他社製センサーを使ってよいカメラを造れると判断したなら、他社製のセンサーを使用する可能性もある。なぜなら、我々の最終的な目的は、良いセンサーを造ることではないからだ。
  • (EF-Mレンズはとても限られているが、ミラーレスの今後の戦略は?) ミラーレスには更に力を入れていく、そして当然ながらEF-Mレンズの拡張も続ける。ごく近い将来に、キヤノンはあなたが真に気に入るミラーレスカメラを発表すると思う。約束する。
  • [上の件についてのImaging Resourceのコメント] かなり高性能なEOS M4 がそれほど遠くない将来に登場するように思える。真栄田氏が「あなたが気に入る」と強調しているのは、このミラーレス機がエンスー向けのモデルになることを示唆している。
  • (KissやEOS MにデュアルピクセルCMOS AFは採用しないのか?) 将来はKissクラスのカメラにデュアルピクセルCMOS AFを採用したい。
  • (コンシューマー用とプロ用スチルカメラへの4K動画機能の搭載は?)  プロ用のEOS-1D C とC500では既に4Kを採用しているが、コンシューマー機では、コストの削減が主な課題だ。
  • (8K動画はコンシューマー用と思うか、プロ向けと思うか?) 8K動画はデータの量を考えると、消費電力が大きな課題で、このためしばらくの間は、プロユースのみになるだろう。

 

真栄田氏が新型ミラーレス機のリリースを明言しているので、近い将来に新型EOS M(?)の登場が期待できそうです。 Imaging Resource の記者が解釈しているように、このカメラはこれまでのEOS M よりも上のクラスのハイアマ向けの製品になりそうな雰囲気ですね。

あと、キヤノン製センサーのA/Dコンバーターがソニーセンサーのようなオンチップに切り替わると述べられているので、今後、キヤノンのセンサーの性能がどこまで改善されるのか楽しみです。