ツァイスBatis 1.8/85 は開放から安心して使える高品質なレンズ

ePHOTOzine に、ツァイスのEマウント用単焦点中望遠レンズ「Batis 1.8/85」のレビューが掲載されています。

Zeiss Batis 85mm f/1.8 Sonnar T* Review

  • 鏡筒には有機ELのディスプレイがあり、距離だけでなく被写界深度も表示可能だ。AFモードではデフォルトではこの画面は表示されないが、設定を変更すればAF時にも表示することができる。
  • フォーカスリングはスムーズでむら無く均一に回転し、マニュアルでとても容易にピントを合わせることができる。AFは速く正確で、迷うことはなかった。
  • 重さは475gで、鏡筒はずんぐりしているという表現がピッタリだ。マウント部の周囲にはシーリングが施され、防塵防滴仕様になっている。
  • 最短撮影距離が80cmなのが残念な部分で、これは少々時代遅れの仕様に見える。
  • 解像力は、中央は開放から素晴らしい値(excellent)で、絞り値にかかわらず安定している。F22では解像力が落ちるが、それでもとても良好な値(very good)を維持している。
  • 隅は中央よりも若干解像力は落ちるが、とても良好な値(very good)を維持しており、こちらも絞り値にかかわらわず変動が少ないが、F22では良好(good)のレベルまで低下する。このレンズはどの絞り値でも安心して使うことができる。
  • 倍率色収差は中央は極小だが、画面の隅では、空を背景にした木の枝の部分では少し目に付く(開放で1.5ピクセル、それ以外で1ピクセルを若干超える値)。
  • 歪曲は+1.97%の糸巻き型だ。これはこの種のレンズとしては妥当なもので、問題はないだろう。
  • フレアは現れなかったが、この日は太陽が出ていなかったので、悪条件でのテストは行っていない。
  • 価格は約909ポンドで、これはもちろん高価だが、このレンズは美しいミニマルデザインで高性能な、あらゆる点でプレミアムな製品だ。
  • このレンズのデザインと使い勝手は満足のいくもので、テスト結果には、品質の良さが溢れ出ている。有機ELディスプレイは実際にとても役立ちそうな新機軸だ。鏡筒の造りも申し分ない。唯一、気に入らないのは価格だが、他のプレミアムレンズと比べると、このレンズのコストパフォーマンスがずっと良く見えてくる。ツァイス85mm F1.8 は、間違いなくソニーユーザーの希望に沿うものだろう。
  • 良い点: ミニマルデザイン、造りがハイクオリティ、均一で素晴らしい解像力、被写界深度が表示可能な有機ELの距離目盛り、高速で静かなAF、手ブレ補正。
  • 悪い点: 価格が高い、隅の色収差、寄れない。

 

Batis 85mm F1.8 は、Batis 25mm F2 ほどではありませんが開放でも隅まで高い解像力で、開放のF1.8から全く問題なく使用できそうです。サンプルでは、ポートレートレンズらしくボケが非常に綺麗という印象です。手ブレ補正が付いているのも他社の85mm にはない魅力ですね。