ツァイスBatis 2/25 は開放から画面の隅まで素晴らしい解像力

ePHOTOzine に、ツァイスのEマウント用の広角単焦点レンズBatis 2/25(25mm F2)のレビューが掲載されています。

Zeiss Batis 25mm f/2 Distagon T* Review

  • Batisの鏡筒には、スムーズに回転するフォーカスリングと有機ELのディスプレイの必要最小限のものしかない。有機ELのディスプレイには、MF時に撮影距離と被写界深度が表示される(設定の変更で、AF時に表示することも可能)。
  • フォーカスリングは、モーターによる駆動で、スムーズで均一に回転し、マニュアルフォーカスを容易に行うことができる。
  • AFは速く正確で、迷うことはなかった。
  • 解像力は実に素晴らしい値だ(開放から中央も隅もexcellent)。開放のF2からF11まで中央と隅の解像力は驚くほど近い値で、画面全体の均一性は称賛に値する。F16でもまだ解像力は素晴らしい値(excellent)の境界線上にあるが、F22では解像力はとても良好(very good)~良好(good)のレベルに落ちる。
  • 倍率色収差は中央は0.5ピクセルを下回る非常に小さな値で目に付かないが、隅では目立ち(1-1.5ピクセル)、空を背景にした木の枝では目に付く。
  • 歪曲は-1.17%の穏やかなタル型で、大きな問題はないはずだ。
  • 背景のボケは滑らかで、円形絞りを採用しているために、玉ボケはほぼ完璧に円形を保っている。
  • 逆光ではフレアはほとんど見られず、画面に直接太陽を入れた場合でさえ良好な画質が保たれており、模範的な性能だ。
  • 価格は979ポンドで、これはもちろん安価ではないが、このレンズは鏡筒のデザインや光学性能など、全ての点でプレミアムな製品だ。
  • ツァイスBatis 25mm F2 は実に素敵なレンズで、デザインや使い勝手は満足のいくものだ。有機ELのディスプレイは革新的で、とても役に立つ。鏡筒の造りは申し分の無いクオリティだ。唯一気に入らないのは価格だが、とは言うもののの適切なレベルのようにも思える。
  • 良い点: 必要最小限のものしかないデザイン、ハイレベルな造り、素晴らしく均一な解像力、被写界深度表示のある有機ELディスプレイの距離目盛り、高速で静かなAF。
  • 悪い点: 価格が高い、隅の色収差。

 

このレンズは発表時に見たサンプル画像でも非常にシャープなレンズだと感じましたが、ePHOTOzineの解像力の測定結果も、開放から画面全域でピークに近い性能が出ていて、驚くほど優秀のようです。サンプルではカリカリっとした非常にシャープな描写で発色もいいので、高画素機で風景等を撮るのに打って付けのレンズかもしれませんね。