DxOMark にシグマ24-35mm F2 DG HSM Artのスコアが掲載

DxOMark に、シグマの大口径広角ズーム「24-35mm F2 DG HSM」のスコアとレビューが掲載されています。

Sigma 24-35mm F2 DG HSM Art Canon mount review 

 テスト機は5D3   Sig24-35mm F2   Sig24mm F1.4   Sig35mm F1.4 
DxOMarkスコア 28 31 34
解像力 17P-Mpix 17P-Mpix 19P-Mpix
透過 2.3T 1.8T 1.5T
歪曲 0.4% 0.4% 0.3%
周辺光量落ち -2.1EV -2.6EV -2EV
色収差 7μm 6μm 6μm

  • 5D Mark III で28のスコアは非常に高性能で、このレンズがF2の明るさであることを考えると、なおさら注目に値する。
  • 透過はT2.2-2.4(-0.3から-0.5EV)だが、それでもなおとても良好だ。解像力は開放から、ズーム全域で一貫して良好だが、絞ると解像力と均一性の双方が改善し、とりわけ広角端では改善が見られる。望遠端ではいくらか非点収差が目立つ。倍率色収差は際立って少なく、広角端の開放でさえ少ない。歪曲は広角側では若干のタル型で、望遠端では少し強い糸巻き型だが、概ね良好に補正されている。
  • シグマのArtシリーズの単焦点レンズとの比較でも、このレンズはそれほど遅れを取っておらず、広角端のF2では24mm F1.4の方がシャープだが、それ以外の絞り値では同等だ。歪曲も同レベルで、倍率色収差のピークレベルも同程度だ。
  • 35mm F1.4 Artと比べても同様で、望遠端のF2では35mm F1.4がシャープだが、他の絞り値では(35mmが若干シャープではあるが)近いレベルだ。色収差は同程度だ。
  • 24-35mm F2 の価格は約999ドルで、キヤノンユーザーには間違いなく魅力的な選択肢だろう。このレンズは、シグマのF1.4の単焦点レンズと競合する危険性があるほど良いレンズだ。

 

このレンズは全域でF2の超大口径のズームにもかかわらず、高性能で知られているArtシリーズの単焦点レンズと比較してもそれほど見劣りしない性能を実現しているのは素晴らしいですね。解像力はさすがにF2ではArtシリーズの単焦点レンズには敵わないようですが、チャートを見る限りでは隅々まで緑色(高解像力)で、開放から問題なく使用できそうです。