富士フイルムXF90mm F2 は絞り開放から画面全域で驚愕の解像力

SLRGear に、富士フイルムの望遠単焦点レンズ「XF90mm F2 R LM WR」のレビューが掲載されています。

Fujinon XF 90mm f/2 R LM WR (Tested)

  • SLRGearの8年のレビューで、解像力チャートを見て驚愕したケースはそれほど多くはない。このレンズはその中の1つだ。このレンズは全ての絞り値で極めてシャープで、開放のF2でさえ極めてシャープだ。このレンズよりもシャープなレンズもないだろう。回折の影響はF11から現れるが、F11ではまだ非常にシャープで、F16になって初めて画質が悪くなる。
  • 色収差も解像力同様に驚きで、基本的に色収差は全く見られない。
  • 周辺光量落ちは、開放で0に近い(0と0.25EVの間)取るに足らない値だ。
  • 歪曲は-0.1%のごくわずかなタル型で、恐らく気付かないだろう。
  • AFは非常に早く、被写体に容易に合焦する。フォーカシングで前玉は回転しない。
  • 最短撮影距離は60cm、最大撮影倍率は0.2倍だ。このレンズはマクロレンズではないので、驚くようなマクロ性能は期待しない方がいい。
  • 鏡筒は小さくはないが、極端に大きくもない。X-E1との組み合わせではフロントヘビィだが、X-T10との組み合わせではパーフェクトで、X-T1との組み合わせでは更に良好だ。
  • 深い溝の刻まれたフォーカスリングはポリカーボネート製で、素晴らしい感触だ。フォーカシングはバイワイヤ(モーター駆動)で、フォーカスリングは内部と直接繋がっていない。このレンズはインナーフォーカスなので、フォーカシングでレンズの全長は変わらない。距離目盛りや被写界深度目盛りは無いが、これらの情報は液晶モニタかEVFで確認できる。
  • XF90mm F2 は、その信じられないほどのシャープさと、色収差・周辺光量落ちの少なさ、素晴らしいコストパフォーマンスで、間違いなく熱く語るだけの価値のあるレンズだ。

 

このレンズは、絞り開放から、中央はもちろん画面の隅々まで中央と同レベルの極めて高い解像力で、Blur Indexで開放からこれほどシャープなレンズも珍しいですね。色収差や周辺光量落ちも極めて優秀で、スタジオ内のテストでは、ほとんど欠点のないレンズという印象です。