オリンパスED300mm F4 IS PROは全くもって素晴らしい画質

Imaging Resource(SLRGear) に、オリンパスの超望遠単焦点レンズ「ED300mm F4 IS PRO」のレビューが掲載されています。

Olympus 300mm f/4.0 IS Pro ED M.Zuiko Digital

  • 鏡筒は総金属製で、造りは素晴らしい。フォーカスリングもスムーズに回転する。
  • 解像力は、開放からほぼ完全に均一で、隅から隅まで極めてシャープだ。この際立った解像力は絞っても維持されるが、F16-F22では回折の影響で甘さが見られる。これまでのPROシリーズのレンズの経験から、300mmも素晴らしい結果を予想していたが、ここまでの性能は予想していなかった。
  • このレンズはMC-1.4xテレコンバーターが使用可能で、テレコン装着時には、解像力チャートで1段階(1blur-unit)解像力の低下が見られるが、それでもなお、画面全域で非常にシャープな画質を維持している。
  • このレンズでシャープな画像を得るためには、振動対策が鍵で、最初GX1でテストしたところ、Camboの大型スタジオ三脚を使用しているにもかかわらず、テストチャートの撮影で顕著なブレが見られた。テスト機をE-M1(ファームv4.0)に変更し、通常モード、アンチショックモード(電子先幕シャッター)、サイレントモード(電子シャッター)で撮影したところ、サイレントモードで最もシャープな結果が得られた。手持ちでも同様の結果で、サイレントモードが最もシャープだった。
  • 色収差は全体的に非常に少なく、ゼロに近い。開放付近では若干色収差が増えるが、その増加量はごくわずかだ。1.4倍のテレコン使用時でも色収差の増加は非常に少ないが、テレコン使用時には、一番隅の部分にかすかな紫の色が付く。
  • 周辺光量落ちは、F4でごくわずかに見られるが、これは非常に少ない。1.4倍のテレコン使用時でも周辺光量落ちはわずかだ。
  • 歪曲は実質的にほぼゼロで、これはテレコン使用時でも変わらない。
  • AFはインナーフォーカスで、前玉は回転せず、レンズの全長も変わらない。AF速度はE-M1のS-AFモード(コントラストAFのみが使用される)では若干遅いが、像面位相差AFとの組み合わせになるC-AFでは大幅に速くなり、ほぼ瞬時に合焦する。
  • 最短撮影距離は1.4m(レンズ先端からおおよそ1.15m)、最大撮影倍率0.24倍(35mm換算0.48倍)で驚くほど寄れるので、クローズアップ撮影にもとても良いレンズだ。テレコン使用時の倍率は、換算0.67倍になる。他社のフルサイズ用の600mmレンズは0.14倍~0.15倍だ。
  • 手ブレ補正は、E-M1との組み合わせでは素晴らしい効果だ(1/15秒で100%、1/8秒で90%、1/4秒で60%、1/2秒で40%、1秒で30%の良好な画像が得られている)。
  • 300mm F4の解像力は見事で、画質はあらゆる面で全くもって素晴らしい。更に素晴らしいのは、衝撃的な効果の手ブレ補正で、ボディ内手ブレ補正との組み合わせで、驚くほど低いシャッター速度で手持ち撮影ができる。加えて近接性能も素晴らしく、300mm F4 はプロやハイアマのための非常に素晴らしいレンズになっている。価格は高いかもしれないが、このレンズはオリンパスがこれまでに造った最高のレンズの1つだ。

 

このレンズは開放から画面の隅々まで極めて高い解像力で、びっくりするほど高性能なレンズですね。色収差や歪曲、周辺光量落ちなどの項目も全く問題はなさそうです。あとは、ボケ味が気になるところですね。

新しい5軸シンクロ手ブレ補正は、6段分の効果がうたわれていますが、テスト結果を見ると1/2秒でも40%止まっているので、実際にかなり強力なようです。手ブレ補正がこれだけ強力なら、三脚を持ち出す機会もかなり減るかもしれませんね。