ソニーの熊本のセンサー工場は8月にフル稼働に戻る予定

AVWatch に、ソニーの2016年度の連結業績見通しが掲載されており、熊本地震の影響について述べられています。

ソニー熊本地震の影響は1,150億円。'16年度営業利益は前期並みに

  • ソニーは24日、4月に発生した熊本地震の影響により発表を延期していた2016年度連結業績見通しを発表した。売上高は前年比3.8%減の7兆8,000億円、営業利益は2%増の3,000億円、純利益は45.9%減の800億円と予測。
  • 熊本地震による営業利益での悪影響は、デジタルカメラなどのイメージング・プロダクツ&ソリューション(IP&S)分野と、イメージセンサーなどのデバイス分野が中心で、IP&S分野で約450億円、デバイス分野で600億円を見込む。連結営業利益への影響額は合計で約1,150億円になる。
  • 一部稼働再開した熊本テックは、下層階のウェーハ工程が8月にフル稼働に戻る予定。上層階のディスプレイデバイスも、投入ベースでは、7月に震災前の水準に戻す。全体的に下期には通常の生産ベースに戻る予定。
  • IP&S分野は、デジタルカメラや放送・業務用機器の減収と、熊本地震での部品調達の遅れの影響などで減収見込み。売上高は前年比22.5%減の5,300億円、営業利益は前年比533億円減で160億円の予定。
  • デバイス分野は、為替の影響により売上高がほぼ前年並みの9,600億円。熊本地震や為替影響などにより営業損失拡大予定で、前年比108億円悪化し、400億円の赤字を見込む。

 

ソニーのデジタルカメラやセンサー分野への熊本地震の影響は合計で1150億円とかなり大きいようです。

熊本のセンサー製造工場は、5月から一部復旧が伝えられていましたが、フル生産に戻るのは8月ということなので、夏や秋のデジカメの新製品への影響は避けれそうもありませんね。とは言え、センサー製造工場の完全復旧の見通しが立ったのは良い知らせですね。