オリンパスE-M1 Mark II は高感度ノイズとダイナミックレンジが大きく改善

ePHOTOzine に、オリンパスのマーケティングマネージャーの寺田利之氏のインタビューが掲載されています。

Olympus Q&A: Olympus OM-D E-M1 Sensor Size Trip

  • (E-M1 Mark IIに20MPのセンサーを選択した理由は?)高解像度と高感度ノイズとのベストなバランスを探っており、総合的な画質が重要だ。現時点では20MPがベストで、これ以上の画素数になるとノイズが増える。将来はもっと高画素化できるかもしれないが、画素数競争には興味が無い。PROシリーズのレンズは、これ以上の解像力があり、将来の高画素化に対応する余地がある。
  • (手持ちでハイレゾショットが可能か?)まだ、できない。この機能には極度の正確性が必要になる。手持ちハイレゾの要望があることは知っているが、この機能はまだ採用していない。
  • (E-M1 Mark II の20MPセンサーの詳細について)PEN-Fのセンサーとは異なり、像面位相差AFが搭載されている。新しい画像処理エンジンTruePic VIIIの採用で、旧型のE-M1から高感度ノイズは1段分改善している。ISO200のダイナミックレンジはE-M1 Mark II は4.2 Stepsで、これはE-M1(3.8 steps)、7D Mark II(3.5 steps)、X-T1(3.5 steps)よりも良好だ。
  • EVFは120fpsのリフレッシュレートで、レスポンスが6msに改善されており、光学ファインダーに非常に近くなっている。
  • バッファーはE-M1の2倍に拡張され、画像処理エンジンは3.5倍高速になり、センサーからの読み出しは3倍高速化されている。UHS-IIのカードに対応し、書き込みも高速化されている。
  • 手ブレ補正は12-100mm F4 ISとのシンクロ補正で6.5段分、ボディ単体で5.5段分の効果があり、広角では2秒のシャッター速度で手持ちでシャープな画像を得られる。
  • (4K動画について)SDカードへの記録と同時にHDMIへの出力が可能で、シンクロスタート・ストップに対応している。E-M1 Mark II は動画機能付きのスチルカメラで、ハイブリッドカメラではない。
  • (E-M1 Mark II の価格は?)E-M1よりも若干高くなるだろう。
  • (APS-Cのような、より大きなセンサーのカメラは考えているか?)計画は無い。
  • (デジタル版のTRIPを出す計画は?)現時点では無い。PEN E-PL8とPENシリーズに、単純に小さなレンズを付けることで、そのような需要に応えている。イギリスではTRIP35は大成功しているが、他の地域ではそうではない。

 

E-M1 Mark II は、センサーや画像処理エンジンだけでなく、EVFやバッファー、手ブレ補正ユニットなど、あらゆるデバイスが改善された意欲作のようです。低感度のダイナミックレンジがキヤノンと富士のAPS-C機を超えているという話もとても興味深いですね。

TRIP35デジタルに関しては、これまでの噂が外れてしまったようで、この点に関しては残念です。