オリンパスE-M1 Mark II はスピードに重点を置いたカメラ

Amateur Photographer に、オリンパスイメージングの片岡摂哉氏のインタビューが掲載されています。

Exclusive interview: Setsuya Kataoka of Olympus

  • (E-M1 Mark II の設計で重視した部分は?)第一にスピードで、連写速度だけでなくAF速度とEVFのリフレッシュレートも劇的に改善している。センサーの読み出しが高速化され、データの処理速度も格段に速くなっている。
  • E-M1 Mark II はスピードと画質の点で、伝統的なAPS-C一眼レフに優っている。特に、ISO6400前後の中間域では、ノイズリダクションと解像力が良好で、ライバルよりも優れている。
  • (E-M1 Mark II の手ブレ補正について)ボディ内手ブレ補正は5.5段分の効果で、レンズ内手ブレ補正とのシンクロ補正で6.5段分の効果がある。地球の自転のジャイロセンサーへの干渉のために、6.5段分の補正は、現時点での理論的な限界だ。
  • (パナソニックレンズの絞りリングへの対応は?)将来は対応する。
  • (E-M1 Mark II のセンサーはPEN-Fのセンサーに像面位相差AFを追加したものか?)E-M1 Mark II のセンサーは、PEN-Fのセンサーとは全く別物で、読み出し速度は2倍速く、構造も完全に異なっている。像面位相差AFも組み込まれている。
  • (AFの合焦率はE-M1から何%くらい改善している?)被写体にもよるので断言はできないが、AFの合焦点率は高くなっている。
  • (E-M1 Mark II ではスチルに主眼が置かれているのか?)最優先はスチルだが、良いデジタルカメラには優れた動画性能も要求されるので、我々は動画にも注力している。
  • (25mm F1.2の目標は?)このレンズの最優先事項は画質で、高い解像力だけでなく、ボケのクオリティも追求している。
  • (12-100mm F4はどのような人のために造られたレンズなのか?)ドキュメンタリー写真家で、荷物に制約があるために1本のレンズで済ませたいが高画質が欲しい人だ。このレンズは8倍の高倍率にもかかわらず、解像力はどの焦点距離でもとても良好だ。
  • (12-100mm F4はE-M5 Mark II と組み合わせるとISはどうなる?)シンクロISが機能し、6段分の補正効果が得られる。ファームウェアのアップデートが必要だが、近日中にリリースしたい。

 

E-M1 Mark II は、ISO6400の画質でライバルのAPS-C機に優ると述べられているので、高感度性能にはかなり自信があるようですね。センサーは完全な新型のようで、そのパフォーマンスには大いに期待できそうです。

また、12-100mm F4 は高倍率ズームにもかかわらず、ズーム全域で高解像力で高画質ということなので、これまでの高倍率ズームと比べるとかなり良好な画質が得られそうですね。