ニコン105mm f/1.4Eは 85mm f/1.4Gと比べてよりシャープでコントラストが高い

FOTOinfo に、ニコンの中望遠単焦点レンズ105mm f/1.4E と85mm f/1.4Gの比較レビューが掲載されています。

Review of Nikon AF-S 105mm f/1.4E ED 

  • 105mm f/1.4Eは、85mm f/1.4Gと比べると非常に大きく、2倍近い重さだ。105mm f/1.4Eは中国製だが、造りのクオリティは85mm f/1.4Gと同レベルで、影響は見られない。
  • AFは、105mm f/1.4Eが85mm f/1.4Gよりも若干遅く、これは恐らくレンズの重さのためだ。しかし、105mm f/1.4EのAFも十分な速さだ。主にポートレート用のレンズであることを考えると、AF精度が重要だが、テストの間、AFを外したケースは非常に少なかった。
  • 85mm f/1.4Gは色収差が目立つことがあるが、105mm f/1.4Eの色収差は、85mm f/1.4Gよりも良好だ。
  • 105mm f/1.4Eの周辺光量落ちは開放では目に付くが、1~2段絞ればほとんど解消する。歪曲は完璧に補正されており、85mm f/1.4Gよりも良好だ。
  • 105mm f/1.4Eのボケは、前ボケも後ボケもとても満足の行くものだ。85mm f/1.4Gのボケも、105mm f/1.4Eと非常によく似ている。
  • 解像力の比較では、サンプル画像から105mm f/1.4Eの方が85mm f/1.4Gよりもシャープで、コントラストも若干高いことが見て取れる。105mm f/1.4Eは開放から非常にシャープだ。
  • 85mm f/1.4Gは、ポートレートには最高のレンズの1つと考えられていたが、今後は105mm f/1.4Eがこの役割を引き継ぐだろう。105mm f/1.4Eは、よりシャープでコントラストが高く、色収差が少なく、歪曲がほとんど無く、そしてボケも素晴らしい。
  • しかし、私は、85mmをポートレートに使用していた写真家の多くは85mmを使い続ける可能性が高いと思う。85mmと105mmの差は大きくは無いが、室内では85mmが適しているだろう。また、105mmの重さに向かない人もいるだろう。そして、105mmは非常に高価だ。

 

元記事のサンプルを見る限りでは、解像力では明らかに105mm f/1.4Eが上回っているようで、特に開放付近では差が大きいようです。また、85mm f/1.4Gでは若干目立つ色収差も、105mm f/1.4Eでは非常によく抑えられているように見えます。

とは言え、ポートレートレンズの場合は、収差や柔らかさなどの味の部分の好みもあるので、どちらが優れているかは一概に言えないかもしれませんね。