オリンパスED 25mm F1.2 PROは開放から素晴らしい解像力

Imaging Resource に、オリンパスの大口径標準レンズ「ED25mm F1.2 PRO」のレビューが掲載されています。

Olympus 25mm f/1.2 Pro M.Zuiko Digital ED

  • 鏡筒は金属製で、他のPROシリーズのレンズと同様に、非常にしっかりとしている。このレンズは大きく重く、E-M1 Mark II のような大きなボディとは無理なくなじむが、小さなボディには少々重すぎるだろう。
  • フォーカスリングはプラスチック製で、素晴らしい感触だ。フォーカスリングはフライバイワイヤ(モーター駆動)でどこまでも回るが、MFモードにすると最短と無限遠で止まるようになる。
  • 解像力は開放から非常に高く、F2では画面の隅々まで極めてシャープになる。それ以上絞っても大きくは改善しない。25mm F1.2は、F1.2で撮影するために購入するレンズで、この点において、このレンズは払った金額に見合うだけのものが得られるだろう。
  • 色収差はわずかに見られ、その大部分は開放付近で隅に見られるものだ。ハイコントラストな部分では、ごくわずかにマゼンタの色ズレが見られる。
  • 周辺光量落ちは開放では約2/3EVで、F2以上に絞れば、1/4EV以下になる。
  • 歪曲はごくわずかな糸巻き型だ。
  • AFは無限遠から最短まで1秒以下で、ピントの移動量が少ない場合は、ほとんど瞬時に合焦する。フォーカシングはインナーフォーカスで、レンズの全長は変わらず、前玉も回転しない。
  • 最短撮影距離は30cm(最大撮影倍率0.11倍)で、換算50mmの単焦点レンズとしては、近接性能は良好だ。
  • オリンパス25mm F1.8 との比較すると、光学性能は近いが、25mm F1.2にはL-Fnボタンは防塵防滴などのいくつかの実用的な機能が採用されている。同じ絞り値では25mm F1.2が大幅に良いわけではないが、25mm F1.2は明らかに開放で使うために設計されており、F1.2で素晴らしい解像力だ。
  • 高価なレンズだが、幸いなことに価格に見合った光学性能を備えている。F1.2の浅い深度を使いこなすには技術が必要だが、上手く使えば、この上なく素晴らしい結果が得られるだろう。

 

このレンズは、F1.2の大口径にもかかわらず開放から高い解像力で、開放でも全く問題なく使えそうなので、開放付近を多用する方には魅力的なレンズになりそうです。

一方で、絞ったときの性能は25mm F1.8とそれほど変わらないようなので、絞り込んで使うことが多い場合は、25mm F1.8で十分かもしれませんね。