DxOMarkにニコン105mm f/1.4E EDのスコアが掲載

DxOMark に、ニコンの大口径中望遠単焦点レンズ「AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED」のスコアとレビューが掲載されています。

Nikon AF-S Nikkor 105mm F1.4E ED review 

 テスト機はD810  Nikon
105mm f/1.4E
Nikon Micro
105mm f/2.8G 
Nikon DC
105mm f/2D 
Nikon
85mm f/1.4G 
DxOMarkスコア 43 34 34 42
解像力 33P-Mpix 21P-Mpix 23P-Mpix 30P-Mpix
透過 1.7T 3.3T 2.1T 1.6T
歪曲 0.1% 0.2% 0.1% 0.2%
周辺光量落ち -2EV -1.7EV -1.5EV -1.8EV
色収差 3μm 7μm 2μm 7μm

  • 105mm f/1.4E は際立って良好な性能で、ニッコールレンズの中では、200mm f/2G VR II と並んでトップの性能だ。解像力は極めて高く、歪曲も少なく、色収差の補正も優れている。
  • 解像力は開放から高く、周辺部の解像力も素晴らしい。解像力のピークはF5.6~F8だ。反面、このレンズは周辺光量落ちがとても目立ち、絞っても周辺光量落ちが残る。透過のT1.7は「良い」と「素晴らしい」の間の評価だ。
  • 旧型のDC 105mm f/2Dやマクロの105mm f/2.8Gと比べると、105mm f/1.4Eの解像力は著しく高いレベルだ。
  • 85mm f/1.4Gとの比較では、85mm f/1.4Gは、解像力では105mm f/1.4Eに及ばず、開放時の解像力でも及ばない。これは、主に85mm f/1.4Gの周辺部の解像力が低いためだが、両者の解像力はとても近い。85mm f/1.4Gの弱点は解像力ではなく、倍率色収差が目立つことだ。この倍率色収差の問題は、105mm f/1.4Eでは回避されている。
  • 105mm f/1.4E は高性能だが、いくつかのトレードオフもあり、顕著に大きく重くなっている。85mm f/1.4は、サイズの点では魅力的だ。しかし、105mm f/1.4Eはより解像力の均一性に優れ、開放でさえ均一だ。そして色収差も少ない。

 

ニコンの105mm f/1.4Eは、ボケがとても綺麗で立体的な描写をするレンズですが、解像力や色収差、歪曲などの数値的な部分でも極めて優秀なレンズですね。

周辺光量落ちの大きさが指摘されていますが、それでも-2EVなので、105mmでF1.4の大口径レンズとしては許容範囲内と言ってよさそうです。このレンズは、ニッコールの看板レンズの1つになりそうですね。