キヤノンはレンズ交換式カメラの市場でナンバーワンでありたい

dpreview に、CP+の会場で行われたキヤノンのインタビュー記事が掲載されています。

CP+ 2017 Canon interview: 'We want to be number one in the overall ILC market'

  • (次の製品サイクルでキヤノンが主に注力するものは?) ネットワークの接続性と動画を改善することだ。動画に関しては、まだ多くの成長の余地がある。顧客戦略に関しては、新規の顧客を開拓し続けたい。特にエントリーレベルのユーザーを引き付けたい。
  • (4Kは誰が必要としている? 初心者も4K動画を必要とし始めるのか?)プロでも初心者でもハイクオリティな動画は欲しいだろう。従って、我々はある時点で、エントリーレベル機に4K動画を導入することを検討している。
  • (EOS Mシリーズは拡大し続けているが、市場シェアの長期目標は?)我々はミラーレスと一眼レフの両方を含めたレンズ交換式カメラ全体のマーケットでナンバーワンになるつもりだ。地域によってミラーレスカメラのシェアは変わるだろう。
  • (ミラーレスが強い地域と、一眼レフが強い地域は?)東南アジアはミラーレスの需要は非常に大きい。一方、北米はミラーレスが最も浸透していない。日本は現時点では、若干ミラーレスが多い。とは言うものの、2年前と比べると、ミラーレスの勢いは落ちてきている。我々は、ミラーレスがもっと急激に伸びて、その勢いをキープすると予想していたが、そうはならなかった。
  • (将来はプロフェッショナルレベルのEOS Mが登場する?)当然、可能性はあると思う。しかし、その時期については言えない。
  • (EF-M用のLレンズは登場する?)Lレンズの要望はまだとても限られているので、登場するとは言えない。しかし、ユーザーがプロレベルの画質や性能を求め始めれば、レンズラインナップを顧客の求めるものに応じて拡張するつもりだ。
  • (顧客から、EOS MにデュアルISのような機能を求める声はないか?)より高性能なISを求める声はあるが、ボディ内手ブレ補正を搭載すると、ボディが重くなり、そっぽを向く人もいるかもしれない。とは言うものの、レンズ内補正+ボディ内補正のメリットも理解している。我々は、ボディ内手ブレ補正システムを小型軽量化するための技術開発を進めることを検討している。
  • (ミラーレスカメラを、大きなスポーツ大会のサイドラインで目にするようになるのはどのくらい先のことになるか?)現時点のミラーレスの状況を考えると、東京オリンピックではミラーレスカメラが使われるとは予想できない。オリンピックにプレスとして来ている人は失敗できないので、当分の間、大部分の人はこれまで慣れ親しんだカメラを使うだろう。言い換えると、一眼レフを使うだろう。

 

キヤノンは富士フイルムとは異なり、東京オリンピックでは、まだミラーレスが使われるとは思っていないようですね。また、キヤノンは、ミラーレスカメラの勢いが、以前の予想ほどではないと考えているようです。

ボディ内手ブレ補正に関しては、キヤノンはまだ研究開発の段階のようですが、肯定的な解答なので、将来のEOSに搭載される可能性もあるかもしれませんね。