タムロンSP70-200mm F/2.8 Di VC USD G2はズーム全域で見事な解像力

ePHOTOzine に、タムロンの新しい望遠ズーム「SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2(A025)」のレビューが掲載されています。

Tamron SP 70-200mm f/2.8 Di VC USD G2 (A025) Review

  • ズームリングとフォーカスリングは滑らかに回転するが、絹のように滑らかな感触ではない。ズーミングやフォーカシングでレンズは繰り出さない。
  • EOS 5Ds Rとの組み合わせではとても重いが、実際の撮影ではバランスが良好なので、それほど苦痛ではない。
  • 解像力は、70mmでは、中央はF2.8からF8で素晴らしい値(excellent)で、隅はF2.8とF4でとても良好な値(very good)、F5.6とF8では素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 100mmの解像力は、中央はF2.8からF11まで素晴らしい値(excellent)で、F4では際立った値(outstanding)に近い。隅はF2.8からF11で素晴らしい値(excellent)だ。
  • 135mmの解像力は、中央はF2.8からF8で素晴らしい値(excellent)で、隅はF2.8からF8で素晴らしい値(excellent)だ。
  • 200mmでも極めて良好な解像力が維持されており、中央はF2.8からF8で素晴らしい値(excellent)で、隅はF2.8からF5.6で素晴らしい値(excellent)、F8からF16ではとても良好な値(very good)だ。

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  • このレンズの解像力はズーム全域で一様に見事で、隅も中央に近い解像力で、極めて均一性に優れている。
  • 倍率色収差は、中央はズーム全域でパーフェクトだ。隅は完璧ではないが、それほど大きな値ではない(望遠端で0.5ピクセル前後)。
  • フレアは見られなかったが、曇天だったので、太陽を直接入れてのテストは行っていない。
  • 歪曲は70mmで-0.962%のタル型、200mmで1.39%の糸巻き型で、とても良好な結果だ。歪曲は気にならないだろう。
  • ボケは滑らかなグラデーションで非常に満足の行くもので、このレンズはシャープさとボケの両立に成功している。
  • 手ブレ補正は公称では5段分の効果がうたわれているが、200mmで1/4秒でシャープな画像が得られるので、実際には公称の値を少し超える効果だ。
  • タムロン70-200mm F2.8は、2倍近く高価な純正レンズと同等の性能だ。ズームリングやフォーカスリングの滑らかさでは純正には及ばないが、画質には全く不満は無い。加えて、防塵防滴仕様で、手ブレ補正の性能は驚くほどだ。
  • 良い点:素晴らしい解像力、色収差が非常に良く補正されている、歪曲が少ない、フレアが少ない、防塵防滴、非常に魅力的な価格。
  • 悪い点:軽微なハンドリングの問題。

 

タムロンの新しい70-200mm F2.8 は、ズーム全域で開放から中央はもちろん隅まで非常に高い解像力で、申し分の無い性能という印象です。ボケも、人物のサンプルを見る限りでは、なかなか綺麗ですね。

また、VCには流し撮りなどの3つのモードが設定され、手ぶれ補正も強力になっているので、使い勝手はかなり改善されそうです。