ソニーはAマウントとEマウントの両方を必要としている

dpreviewに、ソニーのシニアマネージャーのインタビューが掲載されています。

Sony interview: 'We need to offer new imaging experiences'

  • (FEレンズの将来の戦略は?)顧客のフィードバック、特にプロのフィードバックをベースにして製品を発売している。α7R II の発売後に多くのプロが使い始めたので、彼らの声がより重要になっている。たとえば、24-70mm F2.8が優先されて開発されたのはそれが理由だ。従って、基本的に我々の戦略は、顧客の声に耳を傾けることだ。
  • (スポーツ用の望遠レンズの計画は?)もし、多くのプロが必要とするなら、そのようなレンズを開発しなければならないだろう。しかし、現時点では、我々の主なプロユーザーは、ポートレート写真家と風景写真家だ。
  • (東京オリンピックでは、競技場でニコンやキヤノンと共にソニーのレンズも目にしたいか?)もちろんだ。それは我々の夢で、我々は諦めない。しかし、将来の製品についての詳細はコメントできない。
  • (ミラーレスがスポーツ撮影で多数を占めるのは、どのくらい先になる?)わからない!しかし、多くのプロフォトグラファーは、既に一眼レフからミラーレスに切り替えている。おそらく、いくつかのケースでは、我々はスポーツ写真家の必要を既に満たしているだろう。
  • (RXシリーズの戦略は?)1インチセンサー機の市場ではソニーはナンバーワンで、現在でも60~70%のシェアがある。我々は1インチセンサーを推し進めて行きたいと思っており、また、引き続きこの市場のナンバーワンであり続けたい。
  • (α7シリーズのバッテリー容量が小さいのはカメラのサイズを抑えるため?)そのような声があることは分かっている。現時点では、α6000シリーズやα7シリーズのサイズに関して、否定的な意見は無いので、これ以上小さくする必要はないだろう。レンズとのバランスもあるので、これ以上ボディを小さくすることは理にかなっていない。バッテリーの問題をどのように解決するかは将来の製品にかかわることなので、コメントできない。
  • (ハイエンド市場は更に成長する?)そう信じている。それがプロサポートの重要性が増している理由だ。しかし、これは、より下のクラスにも降りていくもので、我々はエントリー機のセグメントの重要性を否定はしない。
  • (今後数年間、ソニーが現在のポジションを維持するのに重要なことは?)新しい映像体験を提供することが必要だ。我々はナンバーワンのセンサーメーカーなので、エンジニアと共に特定のモデルのためにベストのセンサーを開発できるのが強みだ。我々は今後2~3年のセンサーの開発計画を知っているので、センサーに関しては今後どのようなものが登場するのか分かっている。従って、我々は、将来どのようなボディやレンズが必要になるか、他に先んじて計画をすることができる。この点で我々のアドバンテージがある。
  • (Aマウント機はα7シリーズよりも開発が遅いが、将来はどうなるのか?)選択肢があることがとても重要なことで、特にハイアマとプロはそうだ。我々はAマウントとEマウントの双方を必要としている。Aマウントには多くのレンズがあり、Eマウント機と比べても妥協の無い素晴らしいAマウントのボディを提供して、顧客との良い関係を維持していきたい。
  • (長期的には、AマウントユーザーにEマウントに移行して欲しいか?)それは、Aマウントの顧客次第だ。
  • (α99 II のAFを最大限に発揮するAマウントレンズは登場するのか?)新しいレンズの開発は簡単ではなく、優先順位を付けなければならない。特にGマスターシリーズの発売後には、顧客の期待は非常に高くなっているので、おそらく、年に数本のレンズしか発売できないだろう。

 

ソニーはプロユーザーの要望に応えるために、ハイエンドクラスの製品のリリースを優先していくようですね。将来登場するセンサーのスペックが分かってるのは、確かにボディやレンズを開発する上で強みになりそうです。

また、Aマウント機に関しては、今後もボディを提供すると明言しているので、新製品の登場が期待できそうですね。