ニコンD850がDxOMarkのセンサースコアで「100」を達成

DxOMark に、D850のセンサースコアとレビューが掲載されています。

Nikon D850 Sensor Review: First DSLR to hit 100 points 

 

 D850   D810   D750     D5     α7R II    K-1    5DsR 
Overall Score
(センサーの総合点)
100  97 93 88 98 96 86
Color Depth
(色の再現域と分離)
26.4 25.7 24.8 25.1 26.0 25.4 24.6
Dynamic Range
(ダイナミックレンジ)
14.8 14.8 14.5 12.3 13.9 14.6 12.4
Low-Light ISO
(許容できるISO感度)
2660 2853 2956 2434 3434 3280 2308

  • D850の裏面照射型フルサイズセンサーは、一眼レフでは、DxOMarkで100を達成した最初のセンサーだ。
  • このセンサーの強みは色再現とダイナミックレンジで、最低感度では、ダイナミックレンジはこれまでにテストした全てのカメラで1位だ。高感度は他のスコアほど高い値ではないが、センサーの画素ピッチを考えれば、D850の高感度性能はとても良好だ。
  • D850のダイナミックレンジは、D5との比較では低感度では比較にならないほど良好だが、ISO3200で同等になり、それ以上の感度ではD5の方が良好になる。D850とD810は最低感度のダイナミックレンジは同等だが、中程度の感度ではD850が約1EV良好だ。
  • α7R II とのダイナミックレンジの比較では、低感度ではD850が1EV前後優っており、ISO1600以上では、ほぼ同等になる。5DsRとの比較では最低感度でD850が2.5EVもの大きなアドバンテージがあり、ISO1600以上でも1EV前後のアドバンテージがある。
  • 高感度ノイズ(SN比)は、D850、D810、D5、α7R II、5DsRの5機種は、いずれも低感度でも高感度でもあまり変わらない。
  • D850の45.7MPセンサーは、一眼レフで初めてスコアが100に達し、中判カメラと互角かそれ以上だ。低感度では、色再現は及ぶものがなく、ダイナミックレンジのスコアはズバ抜けている。D850の画質は、ライバルの高画素機よりも全てのISO感度で同等かそれ以上だ。

 

D850の総合スコアはDxOMarkで1位で、一般向けの機種でDxOのスコアが100を超えたのはこれが初めてですね(業務用機ではREDの8Kカメラの108の記録がありますが、これはDxOのランキングに入っていないようです)。

D850は、低感度の色再現やダイナミックレンジは驚きのハイスコアで、加えて高感度も画素数を考えると優秀で、全体として申し分の無いすごい性能のセンサーという印象です。像面位相差AFの非搭載もこの高画質に貢献しているのかもしれませんね。