ツァイス「Milvus 1.4/25」は開放から高解像力でボケも美しい

ePHOTOzineに、ツァイスの新しい大口径広角単焦点レンズ「Milvus 1.4/25」(Fマウント版)のレビューが掲載されています。

Zeiss Milvus 25mm f/1.4 Review

  • Milvus 1.4/25は大きく重いレンズで、Fマウント版は1090グラムの重さがあるが、テスト機のD810とのバランスは良好だ。
  • フォーカスリングの回転方向はニコン純正と同じで、ZE(EFマウント版)はこれと逆向きになる。
  • 解像力は、中央も隅も全ての絞り値で素晴らしい値(excellent)で、解像力のピークはF8だ。中央と隅の解像力は非常に近く、画面全域で見事な均一性だ。

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  • 倍率色収差は、中央も隅も良く補正されている。
  • 歪曲は-1.59%のタル型で妥当な大きさだ。後処理での補正は、要求の厳しい建築写真以外では恐らく必要ないだろう。
  • 逆光耐性は良好で、概ね問題はない。太陽が画面内にある厳しい逆光では若干のフレアが発生する可能性があるが、最悪のケースでも若干コントラストが低下するだけだ。
  • ボケは、極めて高解像力のレンズではうるさくなることがあるが、このレンズはボケは滑らかで非常に良好だ。このレンズは、F1.4の明るさなので、開放では、被写界深度の深い広角にもかかわらず心地よいボケが得られる。
  • Milvus 1.4/25は、AFを採用せず、大きさ重さで妥協をせずに、とにかくしっかりした造りと、光学性能を追求している。広角レンズのMFのピント合わせは難しいので、このレンズは万人向けではないかもしれないが、このような伝統的なスタイルレンズに喜びを感じる人もいるだろう。
  • 良い点:全ての条件で素晴らしい解像力、色収差が少ない、フレアが少ない、滑らかなボケ、F1.4の明るさ、正確なマニュアルフォーカス、防塵防滴、見事な鏡筒の製造品質。
  • 悪い点:価格、MFが万人向けの選択肢ではないかもしれない、大きく重いこと。

 

解像力は開放から画面の隅まで驚くほど高い値で、このレンズは、解像力に関しては申し分の無い性能と言ってよさそうです。ボケも広角レンズとしては非常に綺麗ですね。

実写サンプルでは周辺部までシャープで色乗りもよく、とても魅力的なレンズに仕上がっているという印象です。