キヤノンのハイブリッドファインダーの特許

Canon News で、キヤノンのOVF・EVFのハイブリッドファインダーの特許が紹介されています。

New Canon patent application for a hybrid viewfinder

  • キヤノンは、まだハイブリッドファインダーを諦めていないようだ。これはEVFの画像をファインダーを通して見るために、EVFがミラーと共に上に上がるという巧妙な特許出願だ。この仕組みでは、EVFとOVFで光路が変わらないので、他のハイブリッドファインダーの特許のような複雑な機構が不要で、いくらか実現の可能性があるものだ。

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  • これには、いくつかの未解決の問題がある。サブミラーと位相差AF機構はどうするのだろう? EVFが下にあるときには、AF機構がブロックされる。EVFをミラーボックスの脇に退避するという実施例(下図)が、この疑問の回答を示しているが、間違いなくカメラが大型化するだろう。

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EVFのパネルがミラーボックスの下からスクリーンの直下まで上がってくるというアイディアは面白いですが、元記事で指摘されているように、製品化するとなると、色々と問題はありそうですね。

一番下の図のように不要な時にEVFパネル退避させる装置を付ければ、EVFとサブミラー・AFユニットとの競合の問題は解決はできそうですが、ボディはかなり大型化しそうで、また可動部も増えるので故障もしやすそうな気がします。