タムロン「100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD」は素晴らしい光学性能で価格も魅力的

ePHOTOzineに、タムロンの一眼レフ用の超望遠ズーム「100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD」のレビューが掲載されています。

Tamron 100-400mm f/4.5-6.3 Di VC USD Lens Review

  • このレンズはスペックの割りには比較的コンパクトだ。鏡筒の造りも良好で、操作系はすべて滑らかに動く。
  • 解像力は100mmでは中央は開放(F4.5)からF11まで素晴らしい値(excellent)で、隅は開放(F4.5)では良好な値(good)、F5.6からF16ではとても良好な値(very good)になる。

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  • 200mmの解像力は、中央は開放(F5.6)からF11で素晴らしい値(excellent)で、隅は開放(F5.6)でとても良好な値(very good)、F8とF11で素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 300mmの解像力は、200mmと非常によく似ていて、中央は開放(F6.3)からF11では素晴らしい値(excellent)、隅は開放(F6.3)ではとても良好な値(very good)でF8では素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 400mmの解像力は、中央は開放(F6.3)からF16でとても良好な値(very good)で、隅は開放(F6.3)では甘いが、F8とF11では良好な値(good)になる。

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  • 色収差は、中央は広角端では極めて低い値で、望遠側に行くに従って次第に増えるが、それでも素晴らしい性能だ。隅も良く補正されていて、超望遠ズームとしては素晴らしい。
  • 歪曲は、ズーム全域で糸巻き型で、100mmで+0.66%、200mmで+1.51%、300mmで+1.55%、400mmで+1.61%だ。これは他の多くのズームレンズよりもずっと良好で、多くの被写体では後処理での補正は必要ないだろう。
  • 逆光耐性は問題ない。逆光でフレアは容易には出現せず、コントラストは良好に維持されている。
  • ボケは、広い部分は上手く溶け込んでいるが、細かい部分、例えば小鳥の背後の木の枝の部分などは少々うるさく見える。幸いなことに超望遠は背景がボケやすいので、ボケは許容範囲内だ。
  • 手ブレ補正は効果的で、レビュアーは、シャッター2段分までは厳密にシャープネスが維持された画像が、4段分までは、小さなプリントなら使える画像が得られた。
  • 価格は790ポンドで、非常に魅力的な価格設定だ。
  • このレンズは満足の行くレンズで、価格も間違いなく魅力的だ。回折の影響を非常に受けやすく絞り込むと解像力が落ちやすいが、全体的な光学性能は素晴らしい。Photoshopで若干シャープネスをかけると、シャキっとした非常に印象的な画像が得られる。
  • 良い点:素晴らしい解像力、色収差が少ない、フレアが少ない、素晴らしい使い勝手、高速で静かで正確なAF、防滴仕様、TAP-Inモジュール対応、1.4倍のテレコン対応。
  • 悪い点:開放F値が暗い、三脚座が付属していればよかった、三脚座の設計が洗練されていない、若干ボケがうるさい。

 

タムロンの100-400mmは、低価格にもかかわらず光学性能はかなり優秀で、特に200mmと300mmは開放から隅まで極めてシャープで素晴らしい性能ですね。望遠端の400mmでは、他のレンズ同様に少し解像力が落ちますが、十分実用的な性能を維持しているようです。

ボケは、若干のうるささが指摘されていますが、サンプルで見ると悪くないという印象です。

ライバルのシグマ100-400mm(同じePHOTOzineのレビューがこちらにあります)との解像力の比較では、広角端はシグマの方が良好ですが、中間域は逆にタムロンが良好で、望遠端はいい勝負という感じでしょうか。