パナソニック200mm F2.8 OISは極めて優秀なレンズ

ePHOTOzine に、パナソニックの超望遠単焦点レンズ「LEICA DG ELMARIT 200mm F2.8 POWER O.I.S.」のレビューが掲載されています。

Panasonic Leica DG Elmarit 200mm f/2.8 Power O.I.S Review

  • 全ての操作系は極めて滑らかに動く。鏡筒の全体的な仕上げは賞賛に値する。三脚座は非常にしっかりしており、ノブを緩めてカメラを回転させることができる。この三脚座の動きは非常に洗練されている。
  • 全体的な使い勝手は素晴らしく、テレコン使用時でもAFスピードや使い勝手は変わらない。
  • 中央の解像力は、F2.8からF11では素晴らしい値(excellent)で、隅はF2.8ではとても良好な値(very good)で、F4からF11では素晴らしい値(excellent)になる。

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  • 1.4倍のテレコン使用時は、解像力は低下するが、中央は開放(F4)からF8で素晴らしい値(excellent)を維持している。隅は開放(F4)とF5.6で良好な値(good)、F8とF11ではとても良好な値(very good)になる。

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  • 色収差は、中央でも隅でも1/2ピクセル以下を維持しており、極めて良く補正されている。テレコン使用時は少し色収差は増すが、それでもなお1/2ピクセル付近だ。色収差の後処理での補正は必要無いだろう。
  • 歪曲は+0.22%の糸巻き型で、とても素晴らしい。テレコン使用時は-0.45%のタル型になる。いずれの場合もまっすぐに近く、歪曲には気付かないだろう。
  • 逆光でフレアは全く見られなかった。
  • ボケはウルトラスムーズ(超滑らか)だ。
  • 価格はテレコン付きで2699ポンドで、非常に高価かもしれないが、フルサイズ用の同じ画角のレンズはEF400mm F2.8L IS II が9499ポンド、AF-S400mm f/2.8E VRが10499ポンドだ。
  • 200mm F2.8は、非常に有用なテレコンが付属した多機能で極めて優秀なレンズだ。このレンズは使う喜びのあるレンズで、結果も満足のいくものだ。文句なしのエディターズチョイス(編集者賞)だ。
  • 良い点:素晴らしい解像力、色収差が少ない、フレアが出ない、高速なAF、寄れる、美しいデザインと造り、非常に有用なテレコン、見事な手ブレ補正、防塵防滴・耐低温、コンパクト。
  • 悪い点:価格。

 

200mm F2.8 は開放から高解像力で、色収差や歪曲などの収差も申し分なく補正されている優秀なレンズですね。サンプルでは、シャープで発色が良くボケも非常に滑らかで、とても綺麗な描写をするレンズという印象です。

問題は価格ですが、現在、店頭価格で30万円を超えているので、いくら高性能でも気軽に購入できるレンズではありませんね。とは言え、フルサイズ用のヨンニッパに比べればずっと手頃な価格だとは思いますが。