キヤノンEF85mm F1.4 ISは開放から非常にシャープでボケも美しいレンズ

ePHOTOzine に、キヤノンの中望遠単焦点レンズ「EF85mm F1.4L IS USM」のレビューが掲載されています。

Canon EF 85mm f/1.4L IS USM Review

  • 鏡筒の造りは非常に良く、仕上げはとにかく美しい。フォーカスリングは、絹のように滑らかに回転する。
  • 解像力は、中央は開放ではとても良好な値(very good)で、F2に絞ると素晴らしい値(excellent)になり、F11まで素晴らしい値(excellent)が維持されている。隅の解像力は開放ではとても良好な値(very good)で、F2からF8では素晴らしい値(excellent)になる。85mmレンズには、開放は少々甘く絞るとシャープになるレンズと、最近よく見られる開放から非常にシャープなレンズがあるが、このレンズは後者のタイプだ。

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  • 倍率色収差は、中央は極めて少なく隅も素晴らしい性能だ。色ズレの問題は見られず、後処理による補正は必要ない。
  • 歪曲は+0.54%の弱い糸巻き型で、大部分のケースで気付かないだろう。
  • フレアはほとんど現れないが、例外は太陽が特定の場所に入った場合で、画面全体に霞がかかったようになることがある。これはサンプル画像で確認できるが、このフレアはかなり苦労して出したものだ。
  • ボケは高解像力のレンズで見られがちなうるささもなく、非常に滑らかで満足の行くものだ。このボケは、ポートレートレンズへの要求を満たしている。
  • 手ブレ補正は公称4段分の効果で、レビュアーは、安定して3段分の効果を得られた。
  • EF85mm F1.4L IS は見事な性能で、別格の画像が得られる。間違いなく言えるのは、このレンズを購入して、がっかりすることないということだ。
  • 良い点:素晴らしい解像力、F1.4の明るさ、歪曲が少ない、色収差が少ない、効果的なIS、美しいボケ、素晴らしい使い勝手、高速で正確なAF、防塵防滴。
  • 悪い点:価格が高い、厳しい条件でフレアが出る。

 

解像力は開放から画面の隅まで優秀で、絞ると更に改善するので、解像力に関しては申し分無い性能と言ってよさそうですね。実写サンプルでは、シャープでかつボケも綺麗なレンズという印象です。

サンプルの1枚で派手にフレアが出ているので、逆光耐性が少々気になるところですが「フレアが出るシチュエーションを見つけるのにかなり苦労した」と述べられているので、実際の使用ではそれほど問題はないのかもしれません。