パナソニックG9の速く正確なAFには感心した

ePHOTOzineに、パナソニックのスチル重視のハイエンドm4/3カメラ「G9」のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix G9 Expert Review

  • EVFはカメラの大きさを考えると非常に大きく、0.83倍の倍率はこのクラスでは最大だ。EVFは、0.83倍の倍率では少し大きすぎで、隅を見るためには目を動かさなければならないが、倍率は0.77倍と0.7倍に切り替えることもできる。
  • ボタンはとても大きいいが、感触はいくらか柔らかく感じる。
  • グリップはカメラのサイズの割りにとても大きく、ホールディングは良好だ。グリップは柔らかいラバーテクスチャで覆われ、背面のサムグリップの大きさも十分で、素晴らしい感触だ。
  • メニューはカテゴリ別に論理的にレイアウトされており、明快だ。
  • 連写は、JPEGでは機械シャッターで10コマ/秒(600枚)、電子シャッターでAFSで60コマ/秒(50枚)、AFCで18-19コマ/秒(50枚)。RAWでは機械シャッターで9コマ/秒(94枚)、電子シャッターでAFSで60コマ/秒(50枚)、AFCで19-20コマ/秒(50枚)。
  • サンプル画像では、光量が豊富な場所では色再現やディテールは素晴らしい。リスのような素早く動く被写体の撮影では、被写体が暗い場所にいる場合でさえ、成功率の高さに感心した。
  • テストに使用したレンズの中では、特に200mm F2.8の解像力とディテールは素晴らしかった。このレンズはAFが速く、信頼できる。顔認識使用時には、被写体の瞳に正確に素早く合焦する。
  • ハイレゾモードは40MPと80MPが選択可能で、RAW、RAW+JPEG、JPEGで撮影できる。ハイレゾモードと、通常の画像を同時に記録することもできる。ハイレゾモードで使用可能な最高の感度はISO1600(最低の感度はISO100)だ。
  • 高感度ノイズは、ISO100からISO1600までは少なく、ディテールも良好だ。ISO1600からISO6400では、まだ良好な結果が得られるが、ノイズは増えディテールも減少する。ISO12800では、ノイズが強くなるので可能なら避けることを勧めるが、縮小してWebで使うなら実用になるだろう。ISO25600はノイズが多くディテールが少ないので、避けるのがベストだ。
  • E-M1 Mark II とのノイズの比較では、ISO3200/6400までは、ほぼ互角だが、G9は感度が高くなると彩度の低下が目立つ。ISO12800やISO25600ではE-M1 Mark II の方が良好な画質だ。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯では暖色系で、「AWBC」を使うとよりナチュラルになる。白熱灯のプリセットは暖色で、ミックス光源でも暖色だ。蛍光灯ではオートホワイトバランスは良好だ。蛍光灯のプリセットは用意されていない。
  • 動画は4:2:0 8bitで、最大のビットレートは150Mbpsだ。4K60pは10分までに制限されるが、フレームレートを落とせば29分まで記録できる。動画の画質は素晴らしく、暗い場所でISO6400でもディテールは豊富だ。
  • G9の価格は1499ポンドで、1699ポンドのGH5や1849ポンドのE-M1 Mark II よりも安価だが、1399ポンドのX-T2や1279ポンドのα6500よりは高い。
  • サイズはいくつかのAPS-C機よりも大きいが、その分、使い勝手は素晴らしく、大きなグリップは特に望遠レンズ使用時には役に立つ。JPEGの色はとても満足の行くもので、後処理による調整はほとんど必要ないだろう。連写は機械シャッター使用時に600枚も撮れるのは素晴らしい。また、動体でもポートレートでもG9の高速で正確なAFには感心した。価格はE-M1 Mark II よりも300ポンド安価で非常に競争力がある価格設定だ。
  • 良い点:素晴らしい色とディテール、ISO3200まで良好な高感度性能、素晴らしい手ブレ補正システム、使い勝手が快適、すばやく正確なAF、大きく高解像度のEVF、60コマ/秒の連写、40MP/80MPのハイレゾモード、素晴らしい4K動画のクオリティ、Wi-FiとBluetooth内蔵。
  • 悪い点:サイズや価格が気に入らない人もいるかもしれない、ISO6400以上のノイズは問題になることがあるかもしれない。

 

G9はスチルを重視したハイエンドカメラだけあって、AF性能や連写性能はかなり優秀のようですね。JPEG撮って出しの画質もよさそうです。あとは、G9の目玉の1つである手ブレ補正の効果がどのくらいあるのか検証して欲しいところですね。