富士フイルムX-H1の手ブレ補正の動作に関する詳細

Fuji Rumors に、組み合わせるレンズごとのX-H1の手ブレ補正の動作に関する情報と、手ブレ補正効果の簡単なインプレが掲載されています。

All About Fujifilm X-H1 New IBIS

X-H1のボディ内手振れ補正の動作の詳細

  • OIS非搭載のレンズ使用時(例、XF16-55mmF2.8):ボディ内補正5軸、レンズ内補正なし、合計で5軸。
  • OIS付きのレンズ使用時(例、XF18-55mmF2.8-4):ボディ内補正3軸(Xシフト、Yシフト、回転補正)、レンズ内補正2軸(ピッチ、ヨー)、合計5軸。
  • OIS付きのXF80mmF2.8使用時:ボディ内補正1軸(回転)、レンズ内補正4軸(Xシフト、Yシフト、ピッチ、ヨー)、合計5軸。
  • ツァイスのOIS無しのレンズと、OIS付きのレンズ使用時:ボディ内補正5軸、レンズ内補正なし、合計5軸。
  • Mマウントアダプター使用時:ボディ内補正3軸(ピッチ、ヨー、回転、レンズの焦点距離情報が必要)、レンズ内補正なし、合計3軸。
  • MK-Xレンズ使用時:ボディ内補正5軸、レンズ内補正なし、合計5軸。
  • マクロエクステンションチューブ使用時:ボディ内補正3軸(ピッチ、ヨー、回転)、レンズ内補正なし、合計3軸。
  • まとめると、レンズ内補正が2軸の場合はX-H1が残りの3軸をカバーし、レンズ内補正が4軸の場合(XF80mmF2.8使用時)は、X-H1は残りの1軸のみをカバーする。そして、レンズに手ブレ補正が搭載されていない場合は、当然、X-H1が5軸をカバーする。
  • X-H1の手ブレ補正はオールドレンズ使用時にも動作すると、Fuji Guys(※北米富士フイルムの広報の人です)が述べている。


レンズごとの手ブレ補正の補正効果

  • OIS非搭載のレンズ
    - XF14mm F2.8:5軸、5段分以上
    - XF16mm F1.4:5軸、5段分以上
    - XF18mm F2:5軸、5段分以上
    - XF23mm F1.4:5軸、5段分以上
    - XF23mm F2:5軸、5段分以上
    - XF27mm F2.8:5軸、5段分以上
    - XF35mm F1.4:5軸、5.5段分以上
    - XF35mm F2:5軸、5段分以上
    - XF50mm F2:5軸、5段分以上
    - XF56mm F1.2:5軸、5段分以上
    - XF60mm F2.2:5軸、5段分以上
    - XF90mm F2:5軸、5段分以上
    - XF16-55mm F2.8:5軸、5段分以上
  • OIS付きのレンズ
    - XF80mm F2.8:5軸、5段分
    - XF50-140mm F2.8:5軸、5段分
    - XF10-24mm F4:5軸、2.5段分
    - XF18-55mm F2.8-4:5軸、3.5段分
    - XF55-200mm F3.5-4.8:5軸、4.5段分
    - XF18-135mm F3.5-5.6:5軸、5段分
    - XF100-400mm F4.5-5.6:5軸、5段分
    - XC16-50mm F3.5-5.6:5軸、3段分
    - XC50-230mm F4.5-6.7:5軸、3段分
  • X-H1のボディ内補正は、実写ではどれだけ長いシャッターを切ることができるのだろうか? もちろんレンズと、撮影者の手ブレの大きさによるが、Keith Wee氏が「X-H1の手ブレ補正は、XF35mm F1.4との組み合わせで、5秒の露光は十分に可能で、オリンパスの手ブレ補正と互角の性能であることが分かった」と述べている。

 

X-H1の手ブレ補正は、「レンズが2軸の時はボディが3軸」「レンズが4軸の時はボディが1軸」のように連携して、合わせて5軸で手ブレを補正するシステムのようですね。

ただ、OIS付きのレンズでは、OIS無しのレンズよりもむしろ補正段数が低くなるケースがあるのが少々気になるところです。レンズ内補正を切ってボディ内補正優先にできないのでしょうか。

X-H1の手ブレ補正の効果は、オリンパス並みという報告が上がっているので、かなり期待できそうですね。