- フォーカスリングは適切な重さがあり、滑らかに回転する。最短から無限遠までの回転角は約150度で、AFレンズとしては実用的な大きさだ。
- 中央の解像力は、開放で44.4lpmm(良像の基準値は30-32lpmm)で、これはF1.4での解像力としては、これまででテストしたレンズの中で余裕を持ってトップの値だ。F2.8に絞ると解像力は53.1lpmmになり、この値はシグマ135mm F1.8 Artにはわずかに及ばないが、違いは誤差の範囲内だ。
- 隅の解像力は開放で35lpmmに近く、F2.8からF5.6では40lpmmを超える素晴らしい値だ。全体としてこのレンズは見事な解像力だ。
- 解像力をライバルと比べると、シグマの3本のレンズ(85mm F1.4 Art、105mm F1.4 Art、135mm F1.8 Art)は、キヤノンの85mm F1.4L ISとニコンの105mm f/1.4Eに解像力で優っている。
- 軸上色収差の補正は完璧ではなく、ボケに若干色が付くが、非常にわずかなので実写では大きな問題はないだろう。
- 倍率色収差は、0.04から0.06の範囲内で「低い」と「無視できる」のレベルのボーダーライン上だ。これは称賛に値する。
- フォーカスシフトは若干見られ、F1.4からF2に絞るとピント位置がわずかに後ろ側に移動する。
- 歪曲は、+0.33%の非常に小さな糸巻き型で、ニコンの105mm f/1.4Eが1.22%に達することを考えると、ここではシグマは非常に肯定的な評価だ。
- コマ収差は極めて良く補正されており、APS-Cの隅では全く見られない。フルサイズの隅ではごくわずかにコマ収差が見られるが問題はない。ここではニコン105mm f/1.4Eよりもシグマが優れている。
- 非点収差は4.5%で全く問題はないが、ニコン105mm f/1.4Eは1.8%でシグマよりも更に良好な性能だ。
- 玉ボケは滑らかで輪郭も目立たず、絞っても同様だ。重要なのは、口径食がF2まで絞るとほぼ完全に消えることだ。ニコンはF2.8に絞っても口径食が残るので、シグマとの差は大きい。
- 周辺光量落ちは、開放では47%(-1.85EV)で、面白いことにニコンと同じ値だ。F2に絞ると25%(-0.82EV)の穏やかな値になるが、ニコンはF2で30%でシグマよりも大きな値だ。
- 逆光ではゴーストやフレアは出るが、極端に強いものではなく煩わしくはない。逆光耐性はまずまず良好だ。
- AFは非常に静かだが、最短から無限遠までは1秒前後で速いとは言えない。AF精度は中央と中央付近の測距点では信頼できるが、周辺部の測距点では顕著に悪くなり、30%前後ピントを外した。後ピンや前ピンの傾向は見られなかった。
- シグマ105mm F1.4 の価格は高く、大きさは5Ds RやD850と組わせると中判システム並みだが、見事な光学系がしっかりとした鏡筒に収められており、大きな欠点も見られない。
- 良い点:丈夫でスタイリッシュな鏡筒、中央のセンセーショナルな画質、隅の素晴らしい画質、軸上色収差の問題がない、倍率色収差がわずか、素晴らしいコマ収差の補正、非点収差がわずか、満足の行くボケ、静かなAF。
- 悪い点:開放で周辺光量落ちが目立つ、大きくかなり重い。
105mm F1.4は、Artシリーズのレンズらしく解像力は素晴らしく高く、スタジオテストの結果は申し分が無いものですね。また、ボケも綺麗で、高い解像力とボケを上手く両立しているという印象です。コマ収差や非点収差が良く補正されているので、天体写真用としても良さそうなレンズですね。
通りすがり
旧型ならいざ知らずニコンの105mmを引き離してる見たいですね。。。流石アートレンズというところでしょうか。ニコンユーザーとしては新型ミラーレスでもアダプター経由で使えたらうれしいですね。
カタスマー
さすがのArtレンズ
この解像力に加えてBOKEH-MASTERを自称するぼけ味、圧巻です
幾ら何でも重すぎるだろと思っていましたが、性能を見ると仕方ないなと思えるから不思議です笑
三脚用と割り切れば欠点のない完璧なレンズですね
ya ya ya
しかし、凄まじい性能ですね。
天体用としては、f1.4から2のフォーカスシフトが気になるところでしょうか。
ドルンブルク
恐ろしい解像度ですね。Nikon105mm f1.4も素晴らしいレンズでしたが、それをはるかにうわ回るレンズ性能でびっくりしました。対抗できるのがSigma135mm f1.8ARTしかないのが驚きです。シグマの設計思想である絞り開放からシャープというものを体現したレンズだと思います。一方でかなり重いという特徴はありますが。
ちん
両方を所有してますがニコンはf4まで絞っても口径食があり完全な円形になりませんが
シグマはf2でボケがなだらかに完全に円になり落ち着いて綺麗です。
ボケの好みもあちますがボケの美しさでシグマが純正を超えたのは今のサードパーティの努力も凄いと思います。
ボケと解像力の両立は本当にシグマさんの積み上げて来た努力の賜物だと思います。
あんグツ
驚くべき解像力で、本当にビックリです。さすがART。今後さらに芸術的な写真がシグマのレンズから生まれる事でしょう。
手持ちのレンズ(ニコンの20mmf/1.8・35mmf/1.8・58mmf/1.4・85mmf/1.8)と比べて少し重いのですが、ARTでしか撮れない世界があると思うので、あまり使わないf/1.8のレンズは売却して105mmを買おうかなぁ。
loveEOS
入手したい候補ナンバー1ですが、重さよりも筐体の太さが気になります。
今度、6DM2本体を持って、装着させてもらおうと考え中。
腕はないくせにいいレンズばっかり欲しくなる……。
動画だとAF駆動音は気になりますかね?
吉田マオ
sigmaのartラインは全て使用しています。
その描写性能もさることながら最短撮影距離やAF速度等、使い勝手に優れる135mm。
その色乗りが手伝うピント面のシャープさや、特筆すべきボケ味の85mm。
この105mmに関してもBOKEH-MASTERを冠するだけあって素晴らしい性能で決して悪いレンズではないです。
ただ、nikonに先んじられてしまったためか肩肘張り過ぎて重量等、少しバランスの悪いレンズになってしまっている印象を受けました。
105mmという画角に特に拘りが無ければ用途に応じて135mmもしくは85mmの選択が個人的にはおすすめです。
ジェラ
凄い評価ですね。
ただカメラとレンズで2.5kg以上になるのは体力的にキツイかな。
774mmレンズ
昔のシグマレンズは、コスパが良い事を最前面に打ち出したレンズが多かったが、最近のアートレンズは、完全にカメラメーカー製レンズを打ち倒す事を目的に作られている気がする。シグマ恐るべしだ。『我々が本気を出して作れば、レンズはこうなりますよ?』を具現化したレンズシリーズなんだよねアートシリーズは。
赤い自転車
シグマのレンズ、ソニーのEマウントカメラで使うとAF精度、挙動の問題がほぼ無くなり更に魅力的になります。
35mmと50mmを購入して、その素晴らしい性能に今まで食わず嫌いだったなと思っています。
85mm、105mm、135mmは更に大きくなりますが、それでも魅力的に思えます。
wow
画質が落ち価格も上がるコンパクト路線とは対極にあるシグマの姿勢は一貫していていいですね。購入の際に選択の幅が広がります。
トリトン
Artシリーズは、どのレンズも素晴らしい性能ですね。しかしながら、逆にどのレンズも大きく重い。カメラメーカーの高級レンズを凌駕するレンズづくりも良いのですが、タムロン28-75mm F2.8のような光学性能とサイズ・重量のバランスが良く、コストパフォーマンス抜群な、レンズ専業メーカーならではのレンズをお願いします。
a
ART85、105、135全て利用してます。
105mm使っていて改めて思うのはやはり135mmの解像感の高さ
チャート見るとF2の比較で135>85>105で
F2.8だと135>105>85になるのは興味深い現象
しかし実際の使用感にも近いものを感じます。
とにかく135mmは別格な解像感
105mmは開放付近でしっかりピント合わせるのに苦戦しますね。やや像がボヤける。
105mmはボケを重視した分、開放付近での解像感は多少犠牲になってるという印象でした
F2〜2.8くらいの運用が基本になるのかなぁと思いました。
逆に135mmはどんな時もなるべく開放で撮って少しでもボケ量を稼ぎたいレンズという印象
それぞれのレンズの特徴がつかめてきたので効果的に使い分けたいところです。
ひろ
あそこまで大きければ、当然の結果でしょう。
シグマの最近の傾向は
大きくても画質の良いもの、というコンセプトで
割り切ってる様です。
手持ちメインの方はなかなか手にし難いですが、
スタジオ撮影なんかでは重宝しそうですね。
take
購入しました。
単体で見たときに素晴らしいのは間違いないです。
ニコンの105mmとシグマのArt 85mmも使用していますが、ボケはこちらの2つ方がより上質かなと。
解像についてもそこまで差があるかというと。
85mmのボケが素晴らしいので、105mmは解像に振ってニコンを圧倒する戦略でもよかったのでは。
特にFマウントでは相対で見てしまうので、もう少し大きさに説得力のある純正との違いが欲しかったです。
愛媛みかん
F2で口径食がほぼ零となり、この高い解像力を維持するレンズには脱帽です。
一味違った写真が撮れそうです。