PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AWは高価だが納得のいく性能

DPReview に、リコーの新しい標準レンズ「PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW」のインプレが掲載されています。

Hands-on with the Pentax HD FA* 50mm F1.4

  • このレンズは910グラムと重く、しっかりとした感触だ。K-1(K-1 II)も軽量ではないが、K-1 II にこのレンズを取り付けた際のバランスは良好だ。
  • このレンズは電磁絞りを採用しており、互換性があるのは最近登場したボディ(K-1、K-1 II、K-3、K-3 II、KP、K-70、K-S1、K-S2)だけだ。古いボディにも装着できるが、開放絞りでしか使えない。
  • フォーカスリングは申し分の無い重さがあり、距離目盛りも付いている。このレンズは0.4mまで寄れる。
  • 新開発のSDM(リングタイプのモーター)は、従来の7.5倍のトルクがあり、このレンズがどれだけ多くのレンズ(フォーカシングレンズ)を動かす必要があるかを考えれば理に適っている。AF速度は電光石火ではないが、大部分の撮影で快適な速度だ。動体追尾は、K-1(K-1 II)との組み合わせでは、すばやく動き回る子供を撮影するには力不足だ。
  • 実際の撮影で、最も制限要因となるのはおそらく重さだ。K-1(K-1 II)との組み合わせでは、合計で2キロ近い重さで、これだけの重さだと撮影中にすぐに疲れてしまう。
  • 解像力に関しては開放からトップクラスだ。しかし、パーフェクトではなく軸上色収差は目に付く。玉ボケには同心円状の模様や輪郭も見られず、ボケは非常に心地よいものだ。このレンズの全体的な性能は素晴らしい。絞り込んだ時の光芒も綺麗だ。
  • このレンズの価格は1200ドルと非常に高価だが、ペンタックスのフルサイズ機のユーザーの多くは、この性能なら価格に納得できるかもしれない。

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D FA★50mmF1.4は、このクラスの標準レンズとしては高価なレンズですが、高い解像力と美しいボケを上手く両立した魅力的なレンズに仕上がっているという印象です。新世代のスターレンズの第1弾がこの性能だと、これに続くスターレンズの登場も楽しみになりますね。