ニコンZ7はボディの小型化を優先してシングルカードスロットを選択した

DigitalCameraWorld に、ニコンヨーロッパのプロダクトマネージャーのインタビューが掲載されています。

Nikon's future Z system plans revealed 

  • (ニコンのミラーレスはハイエンド市場向けだが、より安価な機種は開発しているのか?APS-Cモデルは?)Z6/Z7は始まりに過ぎず、ミラーレスのラインナップは間違いなく幅広いものになる。DX機の開発については回答できないが、Z6よりも下位のモデルは登場するだろう。
  • (将来登場する廉価ミラーレス機用のより安価なレンズは開発しているのか?)S-Lineは最高の性能を持つプレミアムシリーズで、S-Lineの存在は、より低価格な非S-Lineのレンズ群を示唆している。非S-Lineのレンズは低価格にもかかわらずハイクオリティだが、防塵防滴が省略され、使用される素材が変更されるかもしれない。
  • (将来の機種でメカシャッターが省略される可能性はあるのか?)現時点では無いが、長期的には分からない。メカシャッターは動体の撮影では有利だ。グローバルシャッターを搭載したセンサーが低価格化されれば、メカシャッターを置き換えるかもしれないが、現時点ではグローバルシャッターの価格は高価だ。
  • (ボディ内手ブレ補正などのミラーレスの技術が一眼レフに採用される可能性は?)一眼レフにレンズ内手ブレ補正を採用しているのは、光学ファインダーの像を安定させるためなので、一眼レフにはレンズ内手ブレ補正の方が良いと考えている。
  • (シングルカードスロットなのはなぜか?そしてなぜXQDなのか?)Z7では、高画素画像や4K動画の膨大なデータ扱うために最高のメディアが要求されるので、最速で非常に安定しているXQDを選んだ。デュアルカードスロットも検討したが、ミラーレスはできるだけコンパクトにすることを求められるので、小型化を優先した。二つ目のカードスロットの追加によるボディの大型化はしたくない。
  • (58mm f/0.95のアドバンテージは何か?)これまでに見たことのないようなレベルのボケを期待して欲しい。
  • (Z7とZ6はどちらが売れると考えているか?)現在、Z7の方が予約が多く、Z7とZ6は6:4の割合だ。これは平均して5:5になると考えている。最初の半年間、Z7が若干多く売れ、そしてその後はZ6が多く売れると予想している。

 

将来は、ZシリーズにZ6よりも下位のモデルと、S-lineよりも安価なレンズシリーズが登場するのは間違いなさそうですね。DX機に関しては肯定も否定もしていませんが、全く可能性が無いという雰囲気ではないようです。

また、デュアルカードスロットの非搭載はボディの小型化を優先したためと述べられていますが、Z7クラスの機種のユーザーだと、スロット1つ分ボディが大型化しても、2つ目のスロットを求める人は多いかもしれませんね。