キヤノンEOS Rのマルチファンクションバーは現時点では役に立たない機能

DPReview に、キヤノンEOS Rのファーストインプレッションが掲載されています。

Canon EOS R First Impressions Review

  • 初めてEOS R を手にした際に、ボディのしっかり感とグリップの快適さに驚いた。ファインダーも素晴らしく、動作のレスポンスも速い。

    それからしばらくEOS Rの刷新された操作系を使用して、盛り上がっていた感情はすぐにイライラに変わったが、少々カスタマイズすることで、なんとか許容できるようになった。

    しかし、それでもなお引き続き気に入らない部分の1つがマルチファンクションバーで、これはカメラを使用する際に親指が無意識に置かれる場所に配置されており、操作ミスが避けられず、いっそうフラストレーションがたまってしまう。

    一見、マルチファンクションバーは、AFやISO感度、ホワイトバランスなど幅広い項目でパラメータを調整するための独創的なソリューションに見えるが、この機能には致命的な欠点がある。

    最初の問題は精度で、スワイプすると意図した場所を通り過ぎてしまうので、逆向きにスワイプしたりタップして位置を修正する必要がある。これは最も大きな問題だ。また、スワイプ機能を無効にして、マルチファンクションバーを2つのタッチボタンとして使用しても、ひっきりなしに意図せずにバーに触ってしまう。

    2秒間のタッチでマルチファンクションバーをアンロックする(使用可能にする)機能や、専用のロックボタンで入力を禁止する機能もあるが、この機能を利用すると操作に時間がかかってしまう。今のところ、マルチマンクションバーは何の役に立つのか分からない機能だ。

    EOS Rを使っているスタッフのほとんど全てが、結局、マルチファンクションバーを完全に無効に設定した。動画で音声レベルを静かにコントロールする用途を除けば、マルチファンクションバーでできることは、通常のリアダイヤルでもできることで、マルチファンクションバーの方が精度が低く、実用性が低く、設定に時間もかかる。

 

EOS Rで新しく導入されたマルチファンクションバーですが、DPReviewのスタッフの評価は非常に低いようで、結局のところ、この機能は誰も使っていないようです。

とは言え、EOS Rはまだ発売前でファームウェアもまだ煮詰められてないと思われるので、今後のファームウェアのアップデートでの改善を期待したいところですね。