オリンパスがフルサイズ市場への参入を強く否定

Imaging Resource に、Photo Plus会場で行われたオリンパスのインタビューが掲載されています。

A full-frame Olympus? Not just no: *HECK* no!

  • 10月末のPhotoPlusで、オリンパスのムラタアキ氏に話を聞く機会があった。

    「オリンパスが将来フルサイズカメラを出す可能性があるか?」という私の質問に対する彼の回答は、単なる「ノー」ではなく、本当に本気の「ノー!」だった。彼はマイクロフォーサーズは、50年以上にわたってオリンパスが実行してきた最も重要な(小型軽量化の)製品戦略を直接現していると説明している。

    オリンパスに合っているカメラ市場は、アウトドアと動く被写体だ。ネイチャーフォトと野生動物の撮影では、軽量コンパクトと頑丈さがとても重要で、小さなセンサーのマイクロフォーサーズは大きなアドバンテージがある。

    フルサイズ機と600mm F4のレンズを持ち歩くのと、マイクロフォーサーズ機と300mm F4のレンズを持ち歩くのとでは、違いは極めて大きい。

    リコーと富士フイルムを除く全てのメーカーが、フルサイズミラーレスのビジネスで後を追っているが、ムラタ氏は、これらのメーカーは非常に重要なセグメントである小型軽量と耐久性を最も重視する人達を置き去りにしていると主要している。

    最近のフルサイズカメラでは、ボディはかなり小さくすることができるが、レンズはマイクロフォーサーズの同等レンズよりもずっと大きい。特に望遠レンズではそうだ。

    オリンパスは、他社のフルサイズシステムと張り合うことができないのを心配するのではなく、むしろ、競合他社が(小型軽量システムの)大きな市場を残したことを喜ばしく思っている。

 

オリンパスは、現時点ではフルサイズ市場に参入するつもりは全くないようで、今後もマイクロフォーサーズに力を入れていくようですね。

また、ここでは、ボディ単体ではなく、レンズを含めたシステムとしてのm4/3のコンパクトさが強調されているので、E-M1Xのようなm4/3としては大柄のボディでも、レンズを含めてシステム全体がコンパクトになれば十分にアドバンテージがあるという考えなのかもしれませんね。