富士フイルムのモジュール式GFXには驚くほどの反響があった

Fuji Rumors で、フランスのサイトに掲載された富士フイルムマネージャーのインタビュー記事が紹介されています。

Fujifilm Managers Interview

  • フランスのサイトPhototrendが、CP+で富士フイルムのマネージャーにインタビューを行っている。以下はその要点だ。
  • X-Hシリーズはプロをターゲットにしており、X-Tシリーズはハイアマをターゲットにしている。
  • 画質で妥協したくないので、現時点では、ボディ内手ブレ補正には大きなボディが必要だ。X-T3サイズのカメラでは、現在、ボディ内手ブレ補正は組み込めないが、将来は、よりコンパクトなカメラ(X-Tシリーズ)にも、ボディ内手ブレ補正を提供する必要があると思っている。
  • X-H1のサイズは、ボディ内手ブレ補正のためだけでなく、プロのためにより良好なグリップやエルゴノミクスを実現するためでもある。ボディ内手ブレ補正が無かったとしても、X-H1は同じサイズ・スタイルになるだろう。
  • エンジニア達と多くのシミュレーションを行って、フルサイズに参入しないことを決めた。なぜなら、APS-Cはレンズ群も小型軽量になり、システムを小さくすることができるからだ。我々はカメラを毎日持ち歩いて、写真を楽しんで欲しいと思っている。
  • 高解像度や大きなセンサーを求める人には、GFXを用意している。我々は、APS-Cと中判の組み合わせが最適な選択肢だと思っている。
  • X-T30が登場しても、X-T20の生産は止めない。X-T20は、X-T30よりも安い価格で販売される。
  • XF33mmF1.0は、最高に美しいボケを実現するのが目標だ。このレンズをAFレンズにしたのは、F1.0のレンズでは、マニュアルフォーカスが非常に困難なためだ。
  • GFX 100のAFは、GFX 50SやGFX 50Rと比べてずっと高速だ。GFX 100の動画はクロップなしの4K30pだ。大きなセンサーでのボディ内手ブレ補正の開発は、非常に困難だった。
  • GFX 50Rの販売は予想を超えていた。多くのハイアマが、風景用やストリート写真用にGFX 50Rを購入している。
  • モジュール式GFXには、極めて大きな反響があり、驚いている。これはアイディアに過ぎず、技術的な研究は行っていない。現時点では、モジュール式GFXの開発計画は無いが、技術的に可能になれば開発を考えるかもしれない。

 

X-Tシリーズへのボディ内手ブレ補正の要望はかなり多いようですが、現時点では技術的に難しいようですね。とは言え、コンパクトなボディにもボディ内手ブレ補正を搭載したいと思っているようなので、将来的には搭載される可能性が高そうです。

また、モジュール式GFXの開発計画は、今のところ無いようですが、驚くほどの反響があったということなので、将来登場するGFXシリーズのカメラに、このコンセプトモデルが何らかの影響を与えるかもしれませんね。