- (フルサイズミラーレス市場は、どのように発展すると思うか?)
ハードウェアに関しては、おそらくミラーレスは一眼レフに追いつくだろう。しかし、難しいのはEVFのタイムラグだ。スポーツなどの撮影で、ハイレベルなプロ写真家のために、一眼レフが生き残ると思っている。一眼レフとミラーレスの間には相乗効果があると考えているので、今後も市場を拡大できるだろう。 - (Z6/Z7のEVFは、競合他社と比較して応答速度を犠牲にして高解像度のファインダーを使用しているが、この選択をしたのはなぜ?)
我々は究極の性能のファインダーを提供しようと考えている。ファインダーを通した
視界は可能な限り自然であるべきだ。これを達成するために、光学系と画像処理に焦点を合わせた。現在の技術では、常にある程度のタイムラグはあり、タイムラグを短くするために解像力で妥協すると、(ファインダーの視界の)体験が損なわれる。もちろん、我々はタイムラグの短縮化にトライし続ける。 - (スピード重視のカメラでは、ファインダーのレスポンスがより重要になるのか?)
場合による。Z7では、我々の最優先事項はスピードではなかった。スピード重視のカメラを発売するとしたら、ファインダーの応答性を見直す必要があるだろう。 - (Z6/Z7のユーザーから、どのようなフィードバックがあったか?)
動体撮影を重視しないユーザーは、システムの性能に満足しており、多くのケースで、そのようなユーザーは一眼レフから完全に切り替えている。 - (Z6とZ7のユーザー層は異なっている?)
発売時にはZ6とZ7の販売比率は半々になると予想していたが、Z6の方が売れている。Z6は価格競争力があり、動作カメラマンは、Z6は非常にユーザーフレンドリーだと述べている。米国では、Z6のフィルムメーカーズキットが人気だ。 - (将来、本格的なプロのビデオグラファーや映画製作者にニコンをアピールしたいか?)
ハリウッドやテレビ放送のビデオグラファーを対象にしようとは思っていない。フリーランサーや、個人で活動するビデオグラファーなどを対象にしている。フォトジャーナリストやウエディングカメラマンなど、スチルと動画の両方を必要とする写真家のために、より使いやすい機器を開発する。Sシリーズのレンズは、フォーカスブリージングなど、動画にも細心の注意を払っている。 - (FマウントとZマウントを並行して生産するために生産力を増強するのか? それともいずれかを縮小するのか?)
Zマウント投入後も、Fマウントの売上は非常に堅調だ。我々はZシリーズとDシリーズを同時に成長させたいと思っており、どちらかに重点を置いているわけではない。両方のレンズを平行して開発するのは大変なので、生産の効率化が重要になるだろう。 - (ZマウントはフルサイズだけでなくAPS-C用にも使われると思うか?)
将来の計画は言えないが、Zシリーズのカメラを発売してから、DXフォーマットの一眼レフユーザーから、DXミラーレスの要望が出ている。APS-Cセンサーを採用すれば、システムを更に小型化することができるだろう。ユーザーの声に耳を傾けていきたい。 - (ショートフランジバックで大口径のマウントの利点は理解しているが、不利な点はあるか?)
Zマウントは、Fマウントと比較して画面全域に渡って均一に高画質を実現でき、カメラを薄くすることもできる。カメラをマウントよりも小さくできないことを除けば、このマウントには欠点はない。
DXのミラーレスに関しては明確な回答はありませんでしたが、要望が多ければ、DX機も登場しそうな雰囲気ですね。
また、Fマウント機の販売はZマウント登場後も非常に堅調で、ニコンは両マウント共に成長させていきたいと述べているので、Fマウントもまだまだ新製品が期待できそうです。
Z-mount
ファインダーの品質に向き合う姿勢はNikonらしいなと感じます。
Sラインのレンズはさらに高画質化する余裕があるとF1.8のレンズを使ってみて感じました。このままJAPAN LEVELの技術を作り続けて頂きたいですね。
APS-Cの方も500mmF5.6の売れ行きが好調なので、600mmF5.6が期待されていますし、当面はレフ機も頑張って貰いたいと思います。
Zのデザインもより見た目も良くなって欲しいですね。
Z-mountだから出来ることを追求してください!
シュワシュワ
応答速度についてはニコンも分かった上で今の技術レベルで採れる選択肢を選んだってところですね。
実際今のEVFは短時間でも左右に振ってると酔いそうになります。
応答速度を備えたZ7が来てくれたら嬉しいんですけどね。
開発リソースの割り当ても悩ましいでしょうけど、裾野を広げるためにはAPS-Cにも期待したいです。
のくと
>動体撮影を重視しないユーザーは、システムの性能に満足しており、多くのケースで、そのようなユーザーは一眼レフから完全に切り替えている。
Z 7を使っている私も全く同じですね。D850を全然使わなくなりました。
EVFのタイムラグ対策は、動画を常に記録するようにしてレリーズすると静止画を遡って保存する、というスマホでやっているような手法になるのでしょうか?
Takumiboo
EVFのタイムラグって、シャッターを押してから撮影されるまでもそうですが、ここで言及されているのは現実世界とファインダー内の映像のタイムラグでは?
光学式のOVFと比べて、ゼロには出来ないでしょうが…。
U,
DXミラーレスは普通に欲しいです
フルサイズより小さく値段も安い
でもスマホでは無理なクオリティ・画質
コンパクトさやバランスを意識したDXミラーレス欲しいです
ISO800
このインタビューではスポーツ撮影にフォーカスして話しをしていますけど、普通にポートレートなんかでも、動きや表情がつかみにくいと思います。
Nikonにかぎらず、EVFの遅れ?(自分や被写体が動いている時に出る滲み、映像がついてこれない感じ)はずっと問題だと思っていました。120fpsで少し改善されますが、完全に無くすには500fpsとか、1000fpsが必要なんでしょうか?その点では案外Kissみたいな光学ファインダーがEVFよりずっと見やすかったりするんですよね・・・なんか液晶テレビでもそうですけど結局、液晶(OLEDも含めて)の昔からの技術的な問題なんでしょうね・・・
でも、Nikonがちゃんと光学ファインダーの良さを理解している点が嬉しかったです。なんか年が明けてからずっとミラーレス万歳の世の中だったので・・・(*^_^*)
老新星
DXサイズのD-1からスタートした訳で、DXレンズは必要とされていたと思いますが
今般は裾野もひろがってのミラーレス発表です。ニコンにしてみればDXとの二重の
製品ラインは望ましくないのではないでしょうか? DX専用軽快レンズがあれば楽しい
ですけど、今現在でもDX専用単焦点は40,85.35,10.5の4本ですか? 選択肢が少ない
のはFXレンズを誇るニコンなのでやむを得ないのでしょうけど、他社ならフジの方が
単焦点レンズが多種類売られています。Sのレンズも高い評価と聞いておりますが、DX
ボディなら結局オーバーな質量を持ち運ぶわけで、わざわざあれをDXボディで使う必然性が少ないと感じます。フルサイズZボディの評判も良いのにZでDXレンズ開発までは気が
進まないのではないかと感じています。
話が飛びますが、アメリカで好評って言及のあるZ6のフィルムメーカーズキットってどういう商品構成なのでしょうね?
らーめん
ミニD7500くらいのミラーレスが良いですね。
ヲニヤンマ
こんなんですね
Filmmaker's Kit
https://www.nikonusa.com/en/nikon-products/z_6-filmmakers-kit.page
KJ(N)
> DXフォーマットの一眼レフユーザーから、DXミラーレスの要望が出ている
…と言いながら明日出ても驚かない、というのは置いときまして(笑)
さて DX ユーザーとはどの機種の層でしょうね? D3000系あたりのエントリー層は (ミラーレスが欲しければ) 最初から他の選択肢に目が行くでしょうし、一方ハイエンドの D500 は一眼レフのメリットそのものの機種ですし。
消去法で真ん中の D7000系かな? もしそうなら価格帯的にも面白いかも。
$p$g
α4ケタ、EOS-Mに相当するニコン版があったらなぁと思うことがある。
まあくん
ニコン1がなくなった今、それに変わる入門機のミラーレスがないので、早めに投入する必要があるかもしれませんね。Zマウントで手ぶれ補正などなくてもいい機能は出来るだけ削って、出来るだけ小さくて手に取りやすい入門機がいいかもしれません。高機能な機種はZ6がありますし、後から出せばいい訳ですから。今のままでは、地方の量販店に並ぶニコンのミラーレスがないので、D3桁が売れているうちに投入しないとですね。DXなのでDzやZd、Zdxなどの名称にすれば、同じZマウントでも高画質のフルサイズ機と分かりやすく差別化できるかもしれません。
ただ、レンズはリーズナブルでもキリッと切れのあるものにしてほしいです。これからは、マーケットの縮小期なので、これまで以上にブランドイメージが大事ですし、画質の良さに惹かれて買ったエントリー層の方が、フルサイズに移行する可能性も高いと思うので。期待しています!
姉歯章
DX対応ミラーレス
価格がすべてでしょうね
Zシーリーズレンズ対応よりDX対応でのミラーレスカメラでD7500シリーズと同等であればいいと思います。無理にZマウントにしてもACPサイズではメリットはないでしょうから、今のDXレンズそのままでよいと考えます。EFVの応答性はデバイス原理問題なので今のままでもよいのかな