- オリンパスが10日発表した2019年3月期の連結決算は、純利益が前の期比86%減の81億円だった。54%減の260億円を見込んでいた従来予想から減益幅が拡大した。
- ミラーレスカメラを中心とする映像事業では中国工場の閉鎖に伴う費用が膨らんだ。生産拠点の再編で新製品を出せない時期があった。キヤノンやニコンのミラーレスへの本格参入で競争が激化し、価格低下で原価率も悪化した。映像事業の営業損益は183億円の赤字(前年同期は12億円の赤字)だった。
- 映像事業は生産拠点の再編が終了し、赤字幅が縮小する見通しだ。同日の記者会見で竹内康雄社長は映像事業について「オリンパスの光学技術を支える重要な事業だ。構造改革を進め早期に最低でもブレークイーブン(損益均衡)にしたい」と述べた。
オリンパスの映像事業は、前年同期に比べて大幅に赤字が拡大しましたが、これは中国工場の閉鎖と生産拠点の再編に伴うものということなので、再編が完了した今年度は、回復に期待したいところです。
N
ニコンもそうですが、中国での生産が正しかったのか疑問に思います。
強制的に技術を供与させられますし。
どりゃー
オリンパスの中国生産拠点は非常に大きな問題が起こって、残念な事業所だったかと思いますが、100周年を前にしてかたをつけられて幸いだったし、この先も映像事業に踏みとどまって欲しいです。
さすがにこれからは大きな減損は発生しないでしょうから、伸び伸びとしたオリジナリティある製品に期待します。
ドルンブルク
オリンパスはチャイナリスクを抱える形になってしまいましたね。商売の難しいところです。赤字額が相当かさんでいるように見えますが、一時的なものだと思います。これからもオリンパスにはマイクロフォーサーズを守って欲しいです。
スナッキー
中国からの撤退はリスクを孕むものと皆が知っていて参画してたので、今はババ抜きの終わり間際と言った感じではないでしょうか?
オリンパスはめでたく今期で脱チャイナリスクとなった訳で他の国に移れたことで一安心では?
ちょうどアメリカが関税の話を激化させていますし、ギリギリのタイミングで勝負に残ったと見るのが正しいのでは?
我慢の年を経たわけで、今一度力強く、興味深い製品を世に出していけばファンはついてくるものと思います。
鮮やかな一手をお待ちしております。
4423
昨年度は損切り「一回休み」の1年でこの結果も想定内だとは思います。
しかし運が悪いのは、その1年が後年50に1度の転換期と言われてもおかしくない激動の年となってしまった事ですね。
ハイエンドの話題がフルサイズに持っていかれてたのはもちろん、ローエンドもKiss M(これも去年)に有効な新製品で対抗できなかったのも大きい。
後顧の憂いは断ちましたが、市場縮小の中この大きすぎる1年のビハインドをどう挽回するか、試練の1~数年になりそうです。
ぶらりん
オリンパスの中国生産拠点閉鎖は、話題の制裁関税「全品一律25%」という話が出てきているなか、「やっておいてよかったー!」と関係者一同、今は胸をなで下ろしているのではないでしょうか。米国市場で今どれくらい売っているのかはわかりませんが危険要因であったことは確かです。
気になるのは、「2020年3月期経営方針」の資料の中での「映像事業」の取り扱いが、2019年3月期と比べてもますますマージナルな取り扱いとなっているところです。「光学技術を支える重要な事業だ」といくら説得されても、「事業的にはマージナルを超えない」というポジションが(売上高の小ささも含めて)(仮に映像事業単独でも経常黒字に持って行けたとしても)くっきりと残ったままなところです。事業の永続性というところでは結局ここが肝心なのではないでしょうか。
wow
ベトナム工場の本格稼働までが正念場でしょうか。プロ向け機種にシフトして採算性を高めようとしていますし、普及機はE-PLに一本化してE-M10はなくなりそうな気がします。
Ocean
レフ機の見た目のエントリー機も必要だと思うのでオリンパスがやるべきはem10のダウングレードによる廉価版の発売と、penのダウングレードによる軽量化ではないかと思います。進化の限界が見えてきた中で売るためのラインナップ構築は急務ですが、しかし廉価版を出してキヤノンに大敗するとかなり厳しい状況になるのでここが勝負どころですね。
Aron
OM-Dシリーズはライバルと同等に戦うために、エントリーのM10から像面位相差AFの撮像素子を搭載すべきです。
AF性能で他社に負けないよう頑張って欲しい。