キヤノンのズームのティルト・シフトレンズの特許

Canon Rumors で、2つのシフト機構を搭載したズームのティルト・シフトレンズの特許が紹介されています。

Patent: Zoom tilt-shift lenses

  • Northlightが見つけたUSPTOの特許(20190149727)に、ズームのティルト・シフトレンズの光学系が示されている。この特許は、2つの異なる興味深いティルト・シフトの技術について言及されている。

    まず最初に、この特許では2つのシフト機構が示されており、これはレンズをチルトしたときに画質を維持するのに貢献するだろう。この特許では、2つのシフト機構を内蔵した50mm F4の光学系が示されている。

    2つ目に示されているのは、ズームのティルト・シフトレンズの光学系だ。実施例には、24-100mm F4と、30-80mm F4-6.3が記載されている。

    TS-E24-100mm F4
    - 焦点距離:24.71-99.94
    - F値:4.13-4.42
    - 半画角:41.17-12.21
    - 像高:21.64-21.64
    - 全長:159.00-200.33(※全長は前玉からセンサーまでの長さです)
    - バックフォーカス:43.99-69.75

    TS-E30-80mm F4-6.3
    - 焦点距離:31.15-129.92
    - F値:4.52-6.07
    - 半画角:34.78-14.49
    - 像高:21.64-21.64
    - 全長:168.22-192.88(※全長は前玉からセンサーまでの長さです)
    - バックフォーカス:55.33-78.11

canon_20190149727.jpg

ズームのティルト・シフトレンズは、とても興味深いレンズですね。ズームで画質がどの程度維持できるのか気になるところですが、十分な画質が維持されていれば、複数のティルト・シフトレンズを1本にまとめることができるので、大変便利なレンズになりそうです。

実施例のレンズは、どちらもバックフォーカスが長いので、EFマウントで使用できそうですね。