ニコン「Z14-30mm f/4 S」は並外れて高解像力のレンズ

ePHOTOzine に、ニコンのZマウントの広角ズーム「Z 14-30mm f/4 S」のレビューが掲載されています。

Nikon Nikkor Z 14-30mm f/4 S Review

  • このレンズは沈胴式で、比較的コンパクトだ。鏡筒はハイクオリティな強化プラスチック製で、重さは485グラムとかなり控えめだ。造りは素晴らしいクオリティで、可動部は滑らかに動く。レビューに使用したZ7とのバランスは申し分ない。
  • このレンズは解像力に関しては、並外れた性能だ。14mmの解像力は、中央は、F4からF8で際立った値(outstanding)で、F11とF16では素晴らしい値(excellent)だ。隅は、F4からF8で素晴らしい値(excellent)で、F11でとても良好な値(very good)だ。

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  • 16mmの解像力は、中央は、F4からF8で際立った値(outstanding)で、F11で素晴らしい値(excellent)だ。隅は、F4からF8で素晴らしい値(excellent)、F11でとても良好な値(very good)だ。

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  • 20mmの解像力は、中央は、F4とF5.6で際立った値(outstanding)で、F8とF11で素晴らしい値(excellent)だ。隅は、F4からF11で素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 30mmの解像力は、中央は、F4とF5.6で際立った値(outstanding)で、F8とF11で素晴らしい値(excellent)だ。隅は、F4で良好な値(good)で、F5.6でとても良好な値(very good)、F8とF11で素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 倍率色収差は、中央はズーム全域でほぼゼロで、隅は概ね0.5ピクセルを下回っており、色ズレの兆候は見られない。これは超広角ズームとしては素晴らしい結果だ。
  • 歪曲に関しては、これは正直なレンズで、初めて使用した際に、歪曲補正機能がONでもOFFでも歪曲が補正されるという警告が表示される。これは、明らかに自動補正を前提としたレンズ設計だ。(補正後の)歪曲は14mmで-0.17%のタル型、30mmで-0.17%のタル型で非常に小さい。
  • ボケは、滑らかで美しい。
  • 逆光ではフレアは極めて少なく、直接、光源を入れて撮影した場合でさえフレアは少ない。フードが提供されなかったので、フード無しでのテストだったが、厳しい条件でもフレアはほとんど見られなかった。
  • 周辺光量落ちは、14mm開放では-2.5EVで比較的目立つが、30mm開放では-1.6EVで若干改善する。
  • 全体として、このレンズは測定結果は見事だ。
  • Zシリーズのレンズをテストするのは、これで2本目だが、この14-30mm f/4 S は紛れもなく際立った性能の、もう1つの珠玉の逸品だ。このレンズは非常に素晴らしい光学系で、エディターズ・チョイスを贈る。
  • 良い点:際立った解像力、色収差がほとんどゼロ、素晴らしい逆光耐性、防塵防滴、使い勝手が素晴らしい、造りの品質、歪曲が見られない。
  • 悪い点:周辺光量落ち。

 

Z14-30mm f4 S は、14mmスタートでフィルターの使えるレンズにもかかわらず、開放から周辺部まで見事な解像力で、これはZマウントの恩恵がかなり大きそうです。望遠端は開放時に若干周辺部が甘くなりますが、1段絞れば十分に改善するので全く問題はなさそうです。

Z24-70mm f/2.8 S と同様、高解像力にもかかわらずボケが綺麗なのもポイントが高いですね。