ソニーα7S III のセンサーは15MPのクアッドベイヤーセンサー?

EOS HD に、ソニーα7S III に採用されるセンサーに関する噂が掲載されています。

Sony A7S III Sensor Specs Leak ? 4K/60p and Quad Bayer 15 megapixel

  • α7S III のセンサー(4K60pと4KのHDRモードを搭載したクアッドベイヤー配列15MPセンサー)が、EOS HDフォーラムでリークしている。このセンサーは旧型の12MPセンサーを少し高画素化したものではなく、クアッドベイヤー配列でフォトサイト60MPの全く異なる構造をしている。

    クアッドベイヤー配列によって、4K動画や15MPのスチル画像は、オーバーサンプリングの恩恵が受けられるはずなので、普通のベイヤーセンサーよりもよりシャープで切れ味鋭くなり、α7S II の12MPセンサーから大幅な改善になるだろう。

    センサーの出力は4K60pで12bitで、カメラ内では10bit記録になりそうだ。データシートによると、スチルモードでは14bit または16bitになる。

    最終出力の画素サイズは7.52μmで、これは画像から見て取れるように、4つのフォトサイトを1つのピクセルにしている。

sony_quadbayerstructure_001.jpg

  • 興味深いところに、このセンサーは3840x2160で90fps、3840x1346で120fpsの4Kで60pよりも速いフレームレートのモードがある。また、2Kで540fps、1196x7で2000fpsのモードもある。

    8Kモードについては述べられていないが、61MPでは15fpsの低フレームレートなので、これはスチル用モードの可能性が高い。

    ソニーはこのセンサーはコンシューマー向けスチルカメラ・カムコーダー用で、プロ用や産業用ではないと述べている。このセンサーは裏面照射型のフルサイズで、ほぼ間違いなく2020年1月のCESから2020年4月のNABまでの間に登場するα7S III 用だ。

    困ったことに、このクアッドベイヤーセンサーには像面位相差AFやデュアルピクセルAFを搭載する余地が無いように見える(少なくともスペックシートには記載されていない)。スマホ用のクアッドベイヤーセンサーには、像面位相差AFが採用されているので、このセンサーで像面位相差AFに言及されていないのは奇妙なことだ。

 

この噂が事実だとすると、α7S III は画素数こそ15MPでそれほど高画素化されないものの、60MPからのオーバーサンプリングで、通常の15MPベイヤーセンサーよりもずっと高画質な画像が得られそうですね。

像面位相差が採用されていないという点が少々気になるところですが、AFは、α7S II のコントラストAFを踏襲するのでしょうか。