富士フイルム「XF8-16mm F2.8 R LM WR」はズーム全域で優れた性能

ePHOTOzine に、富士フイルムの超広角ズーム「XF8-16mm F2.8 R LM WR」のレビューが掲載されています。

Fujifilm Fujinon XF 8-16mm f/2.8 R LM WR Review

  • このレンズはずんぐりとした、非常に大きく重いレンズだ。X-T3との組み合わせではかなりフロントヘビーだが、それでも手によくフィットし、使い勝手は問題ない。フードは固定式で、フィルターは使用できない。
  • ズームリングはかなり重いが、十分滑らかに動く。フォーカスリングはモーターによる駆動で、かなり軽い。フォーカシングはインナーフォーカスで、AFは速く静かで信頼できる。
  • 8mmの解像力は、中央はF2.8からF16まで素晴らしい値(excellent)で、隅はF2.8で良好な値(good)、F4でとても良好な値(very good)、F5.6で素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 10mmの解像力はF2.8とF4で際立った値(outstanding)で、F5.6からF16では素晴らしい値(excellent)だ。隅はF2.8からF8で素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 12mmの解像力はF2.8からF5.6で際立った値(outstanding)で、F8からF16では素晴らしい値(excellent)だ。隅はF2.8からF11で素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 16mmの解像力は、中央はF2.8からF16まで素晴らしい値(excellent)で、隅はF2.8とF4でとても良好な値(very good)、F5.6とF8で素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 倍率色収差はズーム全域でほとんど見られず、色ズレは全く目に付かない(自動補正は切れない)。
  • 歪曲は8mmで+0.34%の糸巻き型、10mmで+0.90%の糸巻き型、12mmで-0.52%のタル型、16mmで-0.08%のタル型で、素晴らしい結果だが、広角端で糸巻き型になるのは少々奇妙だ。
  • ボケは滑らかだが、超広角なので望遠レンズのボケような驚きはない。
  • 逆光耐性は富士フイルムのレンズはいつも強いが、このレンズも例外ではない。レンズの枚数が多いにもかかわらず逆光耐性は際立っており、強い逆光でもフレアはよく抑えられている。
  • 周辺光量落ちは、8mm開放で-1.4EV、16mm開放で-0.8EVでズーム全域で極めて低い値だ。
  • 全体として、XF8-16mm F2.8はズーム全域で優れた性能だ。このレンズは高価さが、際立った画質と素晴らしい操作性を備えている。大いに推薦。
  • 良い点:非常に高い解像力、色収差がほとんどゼロ、見事な逆光耐性、素晴らしいハンドリング、造りのクオリティ、歪曲が小さい、周辺光量落ちが少ない、F2.8通し。
  • 悪い点:価格が高い、重い。

 

XF8-16mm F2.8は換算12mmスタートの明るい広角ズームにもかかわらず、ズーム全域で開放から隅まで十分に解像しているのは素晴らしいですね(広角端は隅が若干低めに見えますが、それでも開放からgoodを超えているので全く問題はなさそうです)。

サンプルではシャープで色乗りもよく、ボケも広角としては綺麗で、申し分のない性能のレンズという印象です。