キヤノンがEOS-1D X Mark III を正式発表 [内容更新]

キヤノンが、EOSシリーズのフラッグシップモデルEOS-1D X Mark III を正式に発表しました。

Canon's EOS-1D X Mark III brings a new sensor(DPR)

  • EOS-1D X Mark III には高ディテールローパスフィルターが採用された新しい20MPフルサイズCMOSセンサーと、新型のDIGIC Xプロセッサーが採用されている。キヤノンはDIGIC X はMark II と比べて処理速度を3倍に高めていると述べている。OVF使用時のAFと測光専用のDIGIC8も搭載されている。
  • OVF使用時のAFは191点(155点はクロスタイプ)で、2次元ピクセル配列が採用され、精度と低コントラスト時のAF性能を高めている。ディープラーニングを使用した頭部と顔の追跡機能が搭載されている。ライブビュー時のAFは、水平90%と垂直100%をカバーし、顔認識と瞳認識が可能。
  • 連写はファインダー使用時に16コマ/秒、ライブビューで20コマ/秒で、バッファーは極めて大きく1000枚以上を撮影可能だ。
  • 1D X Mark III は初めてHEIF形式の10bitのHDR画像に対応している。HEIFはJPEGよりファイルサイズが小さく、HDRモニター使用時に、ダイナミックレンジ、コントラスト、色域が大きくなる。
  • 動画は2600Mbpsの驚異的なビットレートで、内部収録で12bit 5.5K 60p RAW動画の記録が可能だ。また、C-Logで10bit 4:2:2で5.5KからダウンサンプリングされたクロップなしのDCI 4K/60pの録画が可能だ。4K60pと1080/120pでは、コンティニュアスAFが使用できないことに注意してほしい。3.5mmのマイク端子、ヘッドホン端子とミニHDMI端子を装備している。
  • イルミネーションボタンと、指のわずかな動きでフォーカスポイントを動かすAF-Onスマートコントローラーを搭載。
  • デュアルCFExpressカードを採用。ギガビット対応イーサーネット端子、Wi-Fi、Bluetooth、GPS搭載。
  • バッテリーはLP-E19でバッテリライフはOVFで2850枚、ライブビューで610枚(CIPA)。
  • 価格は6499ドル、2月中旬に発売。

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1D X Mark III のスペックは噂通りで、Mark II からの進化は大きく、特に動画は5.5KのRAW動画内部収録など、驚くほどのハイスペックですね。スチルに関してもAFユニットが一新され、連写速度も速くなり、新型のスマートコントローラーが採用されるなど、大きく進化しているという印象です。

[追記] 国内でも正式発表されました(プレスリリース)。価格は最安値で税込79万2000円となっています。