キヤノンが新型センサーを採用したより高機能なミラーレスカメラの投入を明言

Canonが、2019年12月期 第4四半期の決算説明会で、新型のセンサーと画像処理エンジンを搭載したより高機能なミラーレスカメラの投入を明言しています。

2019年12月期 第4四半期 説明会資料 

  • 2019年のレンズ交換式カメラの市場は、スマートフォンの影響を受けてエントリーモデルが縮小し、対前年15%減の880万台となり、当社も影響を受けた。2020年も同程度の減少が続き、市場規模は750万台となる見通し。
  • 当社はこれまでに2機種のフルサイズミラーレスと10本の専用レンズを投入してきましたが、ラインアップは未だ十分とは言えない。ミラーレス市場での後れを取り戻すために、今年は新開発のイメージセンサーと映像エンジンを搭載した、より高機能なモデルを投入する予定。新製品を牽引役に上位機種の販売を伸ばし、ミラーレス市場においてもシェアNo.1を目指す。
  • 併せて、レンズ設計の自由度を高めた新マウントだからこそ実現できる画期的なレンズを今後も多数投入し、ラインアップの拡充を図る。
  • 開発については選択と集中を徹底し、捻出したリソースを、先日発売した新コンセプトカメラ『iNSPiCREC』など、事業領域の拡大に向けて振り分けていく。
  • コンパクトカメラについては、2019年の市場は対前年19%減の850万台であり、当社の販売台数も市場並みの減少幅となった。2020年の市場については、対前年29%減の600万台を見込んでいる。当社の販売も引き続き減少するが、採算性の高いGシリーズの販売に注力し、収益性の改善を図っていく。

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キヤノンのカメラ事業の2019年の実績は、前年比で-21.5%と相変わらず厳しいですが、新型のセンサー&画像処理エンジンを採用したより高機能なミラーレスの投入で巻き返して欲しいものですね。RFマウントの特性を活かした画期的なレンズ群にも期待したいところです。