ソニーRX100M7の新型センサーの画質は旧型センサーに及ばない

DxOMark に、ソニーのハイエンドコンパクトRX100M7のセンサースコアとレビューが掲載されています。

Sony Cyber-shot DSC-RX100 VII sensor review

 

 RX100M7   RX100M5     RX100      G7 X     G9 X MkII  
Overall Score
(センサーの総合点)
63 70 66 71 65
Color Depth
(色の再現域と分離)
21.8 22.8 22.6 23.0 21.9
Dynamic Range
(ダイナミックレンジ)
12.4 12.4 12.4 12.7 12.5
Low-Light ISO
(許容できるISO感度)
418 586 390 556 522

  •  RX100M7のセンサースコアは63で、これは1インチ20MP 裏面照射型センサーにセンサーに予想されるスコア(通常は70前後)を少し下回っている。このセンサーは積層型で高速な読み出しが可能だが、画質に少し影響があるようだ。
  • ダイナミックレンジは、このクラスで4位だが、トップのG7 Xとの差は0.3EVに過ぎない。色再現はこのクラスで10位で、トップのRX10と比べて1.3bits低く、状況によっては差が目立つかもしれない。
  • 高感度のISO418は1型センサーで18位で、初代RX100をわずかに上回っているが、RX100M5が0.3EV上回っている。これは実写では大きな差ではないが、非常に競争が激しい分野なので、小さな差でも問題になることがある。
  • RX100M7の新開発の積層型センサーは、前世代の1型センサーの並外れた性能には及ばないが、内蔵DRAMと強化された位相差AFは、多くのメリットがあるため、これはバランスの取れたトレードオフだと思える。

 

RX100シリーズのセンサーは、初代から少しずつスコアを上げてきましたが、最新のRX100M7では、読み出しを高速化した影響で、スコアを落としているようです。読み出しを高速化するとダイナミックレンジや高感度ノイズに結構影響がでるようですね。