・Sony FE 20mm f/1.8 G Lens Review
- このレンズの全長は84.7mm、重さは373グラムで、フルサイズ用の明るい20mmレンズとしては比較的コンパクトだ。鏡筒は金属とプラスチックが組み合わせで、造りは非常によい。
- フォーカスリングはモーター駆動で、なめらかに回転する。インナーフォーカスなので、フォーカシングで前玉は繰り出さない。
- AFは比較的速く、非常に静かだ。ただ、それほど大きな音ではないが、絞り羽根の開閉音がし、静かな環境では気になる。
- 解像力は素晴らしく、開放時でも、周辺部に向かって解像力は低下するが中央は非常にシャープだ。F5.6以上に絞れば際立った解像力になり、隅も細部まで解像する。
- 色収差は自動補正をオフにしても良く補正されており、目に付くのは、明るい空を背景にした木の枝のようなハイコントラストの部分だけだ。
- 周辺光量落ちは開放では顕著だが、F2.8に絞るとかなり減少し、F5.6で大幅に改善する。自動補正を使ってもそれほど大きな違いはないが、わずかに改善する。
- 歪曲はとても小さく、実写では目立たない(テストは自動補正オフ)。自動補正をオンにするわずかに改善される。
- 近接撮影では、満足のいくボケが得られる。
- 逆光耐性は非常に良好だが、太陽などの明るい光源が画面内に入るとフレアが出ることがある。
- FE20mm F1.8 G は、素晴らしい解像力で近接性能にも優れており、非常によくできたレンズだ。開放付近ではかなり周辺光量落ちが見られるが、これは絞るか後処理で改善できる。ビデオグラファーには絞りのクリックを解除できる機能は有用だ。価格はこのクラスのライバルよりも高いが、素晴らしい解像力とソニーブランドに重きをおくなら、この金額の価値はあるだろう。
- 良い点:素晴らしい解像力、防塵防滴仕様、絞りリングのクリック解除スイッチ、色収差が良く補正されている、フレア耐性が優れている、比較的軽量でコンパクト、近接性能。
- 悪い点:被写体によっては周辺光量落ちが目立つ、ライバルと比べると高価。
今回は、なぜか解像力や色収差等の測定グラフがなく、屋外の実写テストが中心のレビューとなっています。FE20mm F1.8は収差の補正が厳しい明るい超広角レンズですが、昔の超広角レンズと違って開放付近から本当に良く写りますね。
ボケも超広角としては綺麗です。周辺光量落ちは確かに目立ちますが、F1.8の超広角なので、許容範囲内という印象です。
コメント