Photography BLOG に、ソニーα7S III のレビューが掲載されています。
- α7S III は、このような機能が豊富なカメラとしては非常にコンパクトで、ボディの重さはわずか699グラム(バッテリー込み)しかない。グリップが大きいので、FE24-70mm F2.8 GMとの組み合わせでも、ホールディングはとても快適だ。
- AFエリアの操作に使用されるタッチパッドは、非常に気に入った。さらに、大きなAF-ONボタンが、親指が自然に置かれる場所のすぐ上の便利な場所に配置されている。
- 背面のモニタはどのような照明下でも明るく見えるが、動画中心のカメラにもかかわらず4:3のアスペクト比なので、16:9の動画では最大化されず小さく感じられる。本格的な映像制作には外部モニターが必要になるだろう。
- 新しいメニューシステムは、レスポンスに優れたタッチ操作が可能で、色分けされたセクションが左側に、セクション内のパラメーターが右側に配置されていて、探している項目を簡単に見つけることができる。
- EVFは倍率0.9倍と非常に大きく944万ドットの高解像度で、明るくクリアで実に素晴らしいファインダーだ。スチル写真家も忘れられていない。
- 端子のドアは必要なものだけを開けられ、他の端子を保護できるので実に使いやすい。これらのドアは他の多くのカメラと異なり開いた位置で固定するので、フラストレーションがたまらない。
- バッテリーライフは公称値通りではなく、気まぐれなことが分かったが、いずれにしても堅実な性能だ。
- 手ブレ補正は公称5.5段分で、50mmでは1/6秒でシャープな画像が得られたがそれ以上は無理だった。これは3段分の効果だ。
- 動画の手ブレ補正は、アクティブモードでは、比較的良好な結果が得られるが、歩きながらの撮影では少し振動が残る。動画の手ブレ補正は頼りにはなるが、我々はまだジンバルの使用を選択する。
- 連写は、RAWでもJPEGでもカードが一杯になるまで10コマ/秒で連写を続けることができる。動く人物を追尾しながら連写したが、全ての画像でシャープにピントが合っていた。
- 瞳AFは、いったんカメラから顔をそらして戻した場合でも貼り付くように追尾する。画像処理エンジンは非常に高速で、AFの応答性と信頼性は非常に高い。人間と動物の認識・追尾はとても優れている。α7S III はスポーツ写真用としても選択肢になる。
- 露出はほとんどのケースで正確で、スチルの撮影で露出補正が必要になることはあまりなかった。
- ローリングシャッターのスキャン速度は、これまでのα7シリーズのカメラの中で最高のパフォーマンスだ。
- 4K動画の画質は照明状態にかかわらず素晴らしいものだった。
- 高感度はISO6400で細かいノイズが現れ始めるが、ISO6400ではクリーンでディテールも鮮明だ。ISO25600ではノイジーになってくる。ISO102400でも実用的な画像は得られるが、ディテールは平坦になる。
- 動画のノイズ処理は更に印象的で、デュアルゲインでセンサーのゲインが切り替わると、ノイズが再び減少する。S-Log3を使用する場合は、ISO16000の方がISO12800よりもノイズが少なくなることを覚えておいた方がよい。
- ダイナミックレンジは、スチルでは特にISO80使用時は関心するほど広く、ポートレートの顔のハイライトなどで豊富なディテールを確認できる。
- α7S III は、現在入手可能な4Kハイブリッドカメラでは最も高性能なカメラだ。120fpsまでの4K動画や、10コマ/秒の連写、極めて速く信頼性の高いAFを搭載していて、撮影が上手くできないケースはほとんどない。
- パナソニックS1HやキヤノンEOS R5よりも解像度は低いが、4K動画の仕様はα7S III がクラストップで、3800ポンドの価格はリーズナブルだと思う。しかし、カメラを最大限に活かすためにCFexpress Type Aカードを2枚用意すると、800ポンドかかってしまう。
- ソニーはカタログスペックではなく、実際の撮影体験を真に実現する製品の提供に取り組んできた。α7S III は4Kのみで、画素数もわずか12MPだが、このスペックの範囲内ではα7S III よりも優れたカメラはないだろう。
α7S III は、画素数は12MPのままで動画も4Kまでと、一見カタログスペック的には地味に見えますが、優秀な高感度性能やダイナミックレンジ、高速なローリングシャッター、優れたオーバーヒート耐性、メニュー操作の改善などなど、非常に中身の濃い機種に仕上がっているという印象です。
AFの追尾性能も相当優秀なようなので、スポーツ撮影用としてもかなり使えそうですね。
名古屋マン
おっしゃる通りですね!
今現在、『8K動画』は需要がないし編集機材も高額。『4Kオーバーで撮影してトリミング動画編集への必要性』という事を言われるが必須とはとても思えない…
今回発売の『α7S III』は現時点で『ベストな4K撮影機材』だと私は思ってます。もちろん、予約済みですし発売当日ゲットします。楽しみですね!!
でも、一つ私が使わない機能は『CFXepress TypeA』カードです…
なんか『メモリースティックの再来…』と感じて必要性は短期間に終わりそうだらか…
『V90SDカードで十分!』ですね…苦笑
花秋翠
この記事を読んで予約しました。(笑)
星景でISO12400のノイズが気になりますね、初代SのISO6400と同じかやや良いか位で撮れれば充分満足できますが、純正の高いレンズが売れなくなる心配は無い?
併せて、ラオワはともかサムヤンレンズがもう少し格好良くなってくれると好いのですが...苦笑
スペック好き
確かに4K撮影・12MP機としては最高の出来なのでしょうが、このスペックで商品化出来るのは、恐らくこのタイミングが最後でしょうね。
次のs4とかではクワッドベイヤー48MPセンサーで4:2:0の8K撮影とかを売りにしてくるんじゃないかと予想してます。
だから、低画素機で高性能なモデルが欲しい人には、最後のチャンスかもしれないですね。
しゅがーさん
これだけ高性能なEVFがあればMFレンズ遊びが楽しそうです。
次のS4だと8Kを見据えてくるはずで高画素化は免れないと思うので、低画素センサーを生かしたオールドレンズ母艦が欲しい人は今後これ以上の選択肢はないかもしれませんね。
BigBoy
高画素化一辺倒の昨今の流れからすると、一見、逆行した時代遅れのスペックに見えるが、SNSの活況を見るに、1200万画素でもまだまだ通用するスペックであり、裏面照射型に進化した事で、フルサイズセンサーに届く光を余す事なく伝える、という意味では、ある意味で超実用的な機能に絞り込んだ、市場に媚びないピュアな一品だということが、そのコンセプトから伺える。
逆に言えば、高画素機において、その画素数を何処まで有効に活用できているかは、私自身も正直疑問である。
ちょっと値ははるが、機会があれば、ぜひ手に入れたい。
直也
メインはオールドレンズたまに動画用として
欲しいのですがテックアートが使えれば即買いなんですがどうなんやろ?