ペンタックスの新APS-Cフラッグシップ機が固定液晶を採用した理由

リコーイメージングの公式サイトで、PENTAXの新APS-Cフラッグシップモデルの開発情報の第3弾が掲載されています。

New APS-Cに込めた想い 第3回(若代)

  • 開発中のカメラでは固定液晶を採用しているが、その背景を説明する。開発中のカメラでこだわった特長の1つに小型堅牢ボディがあるが、基板レイアウトの最適化や液晶デバイスの薄型化でマウント面から液晶面までの厚みを薄型化している。

    フレキシブルチルト液晶は、ボディの厚みに与える影響が大きく、チルト液晶やバリアングル液晶も選択肢として考えられるが、やはりボディの厚みに繋がるし、薄型化を重視すると可動部の強度が問題になる。

    光学ファインダーの見え味や動体性能を大切にし、ファインダーでの撮影を最優先で考えているが、ボディの薄型化はファインダーの見口を出っ張らせることに繋がり、背面液晶モニターに鼻が触れにくく自然に覗き込めるようになるという効果もある。

    小型ボディで可動液晶を採用すると液晶モニターを大型化するのが困難になるが、小型堅牢ボディにこだわりつつ、画質・画作りを撮影現場で大画面で確認できるようにすることも重要であると考え、固定液晶にして3.2型の液晶モニターを採用している。

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PENTAXの新APS-Cフラッグシップ機の固定式モニタに関しては、賛否両論あったようですが、開発者は、ボディの薄型化や堅牢性、ファインダーの覗きやすさなどにこだわって、敢えて固定式を選択したようですね。

光学ファインダーのカメラが減少している中、このようなファインダー最優先のカメラの登場は、一眼レフファンの琴線に触れるものがありそうですね。