ソニーのフレネルレンズに関する特許

SonyAlphaRumors で、ソニーの位相フレネルレンズ(回折現象を利用して色収差を補正するレンズ)に関する特許が紹介されています。

This new patent shows Sony is working on Fresnel Lens technology

  • 現在、ニコンには500mmと300mmの2本のフレネルレンズ(PFレンズ、位相フレネルレンズ)がある。この技術によって、従来のレンズ設計に比べて、小型軽量のレンズを開発することができる。

    フレネルレンズの欠点の一つは、フレアの発生だが、ソニーの特許は、フレアを抑える新技術によって、この種のレンズの準備が整っていることを示している。

    「本発明の目的の一つは、フレネルレンズによって生成された中心に向かって伸びるフレアを抑制するフレネルレンズと、その製造方法を示すことだ」

    とうとう、小型フルサイズカメラと小型のフルサイズレンズの両方を手にするという我々の夢に近付くかもしれない。

sony_patent_fresnel_lens_001.jpg

フレネルレンズを使用したニコンの300mm f/4E PFと500mm f/5.6E PFはかなり人気のあるレンズで、キヤノンのDOを採用したRF600mm F11とRF800mm F11も注目を集めているので、ソニーがフレネルレンズを使用した望遠レンズの投入を検討していても不思議はありませんね。

フレアに関しては、初期のレンズと比べると最近のレンズでは抑えられているようですが、まだ問題はあるようなので、ソニーがこの問題をどのように対処してくるのか興味深いところです。

[追記] 位相フレネルレンズは、光の回折現象を利用して色収差を補正するレンズです(参考:ニコン公式サイト)。