ニコン「Z24-200mm f/4-6.3 VR」は素晴らしい画質で理想的な旅行用ズーム

DigitalCameraWorld に、ニコンのZマウントの高倍率ズーム「Z 24-200mm f/4-6.3 VR」のレビューが掲載されています。

Nikon Z 24-200mm f/4-6.3 VR review

  • このレンズはSラインではないが、造りの品質や機能、使い勝手はSラインのレンズ同様に素晴らしいものだ。重さはわずか570グラムと軽量で扱いやすいが、頑丈な造りで防塵防滴仕様だ。
  • Zマウントのレンズでは珍しく手ブレ補正がついており、ボディ内手ブレ補正のないZ50では大きなメリットになる。
  • ズームリングは滑らかに動く。自重落下にも強いが、ロックスイッチが用意されている。望遠端にズームすると鏡筒はかなり伸びる。

  • フォーカスリングは滑らかで高精度な動きだ。加えて、このリングはコントールリングとして使用することもできる。私は、無段階の絞り制御を割り当てるのが気に入っている。
  • Zマウントの大きさを活かした設計で、通常の高倍率ズームよりも後玉が比較的大きく前玉が小さいので、バランスが良く、フィルター径も67mmと適度な大きさになっている。
  • 競争力のある価格設定にもかかわらず光学系は奢られており、ED非球面レンズや、2枚のEDレンズ、2枚の非球面レンズ、アルネオコーティングが採用されている。

  • AFはステッピングモーターで、早く正確で、ほとんど無音だ。インナーフォーカスなのでフォーカシングで全長が変わったり前玉が回転することはない。フォーカスブリージングが見られないのが、動画撮影時のアドバンテージだ。
  • 24-200mmは、これまでにレビューしたSラインのレンズほどの恐ろしい解像力ではないが、高倍率ズームとしては、非常に素晴らしい解像力で、望遠端に至るまで解像力の低下は極めて少ない。

  • 歪曲は倍率色収差は、カメラ内で効果的に補正されており、周辺光量落ちも開放からほとんど見られない。
  • ボケは特に望遠側では心地よいもので、開放がF6.3でもクローズアップなら浅い深度が得られる。
  • スタジオのテストでは、解像力は高倍率ズームとしては望遠端でも解像力の低下は非常に少なく、画面の隅でも十分な解像力が維持されている。

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  • 倍率色収差は、広角端ではわずかに見られるがズームの中間域から望遠側では少なくなる。
  • 歪曲は自動補正(OFFにすることはできない)のおかげで、基本的にズーム全域で問題はない。

  • 画質はとても素晴らしく、ハンドリングも洗練されており、軽量にもかかわらず丈夫な造りで、全体として見事な性能だ。歪曲は自動補正に依存しているが、最終的に優れた画質が得られる。
  • Z24-200mmは、控えめなズーム域と最新設計のZマウントによって、優れた標準ズームと望遠ズームの2本と同程度の画質を実現している。スチルと動画両用の理想的な旅行用レンズだ。

  • 良い点:軽量コンパクト、防塵防滴とフッ素コートの採用、4.5段分の手ブレ補正。
  • 悪い点:他のレンズ同様距離目盛りがない、望遠端はF6.3まで暗くなる。

 

Z24-200mm f/4-6.3 は、以前の高倍率ズームと比べると格段に性能が上がっているという印象です。高倍率ズームは望遠側で解像力が落ち込むレンズが多いですが、このレンズはズーム全域で高解像力を維持しているのは素晴らしいですね。これ1本あれば、かなり広範囲な撮影をカバーできそうです。