ニコンZ5のAFは低輝度に弱くシビアにユーザーを選ぶ

マイナビニュースに、写真家の落合憲弘氏のニコンZ5に関するレビューが掲載されています。

・ニコン「Z 5」レビュー(前編後編

  • 一番、気になったのはAFの挙動だ。暗所とは呼ばないであろうちょっぴり薄暗い状況で早くもAF動作時のゲインアップが目につき始め、同時にAFスピードが目に見えて遅くなることに驚かされた。AFが暗さや低コントラストに対し弱音を吐くに至る閾値が異様に低い感じなのだ。え? この薄暗さでもうダメなの? という感じ。
  • 要するに、ローライトAFの発動タイミングがやたらに早いってこと。さらに、ローライトAFが動作しているときのファインダーorモニター表示はコマ落ち表示になるのは他のZも同様も、そのときのファインダー表示が視覚に与える違和感(扱いにくさ)はZ 5が目立って大きいという一面もある。しかも、ローライトAFが動作しているときは結局ピントが合わせられずに終わることが多いというトホホな現実も。
  • 本当に暗いところではもちろん、普通の蛍光灯照明がある室内でもスムーズに撮れないことがあるというのは、初心者に優しいとは言い難く、ベテラン陣にも納得は得にくいのではないだろうか。高感度画質も1世代前の味わいだし。
  • Z 5は、基本いいカメラだ。低感度域の画質も24MP機の中ではトップレベル。ナチュラルかつリアルな質感描写を後ろ盾とするとてもよい画を紡いでくれる。でも、AFに関しては、シビアにユーザーを選ぶカメラであるという大どんでん返し。私なら、性能が高いレベルで安定しているZ 6を買うことにするような気がする。

 

最近のミラーレス機は、肉眼でほとんど見えないような状況でも合焦する機種も出てきているので、このレビューを見る限りでは、Z5のAFは、最新のミラーレス機としては低輝度に強いとは言えないという印象です。

Z5はZ6とは異なる表面照射型センサーを採用しているので、高感度性能では当然Z6には及ばないと思いますが、低輝度時の像面位相差AFも性能差があるようですね。