日経新聞に、タムロンの人員削減と決算に関する記事が掲載されています。
- タムロンは9日、デジタルカメラの交換レンズなどを製造する青森県の2工場で働く従業員を対象に、200人の希望退職を募ると発表した。希望退職の募集は1992年以来およそ30年ぶりで、国内工場人員の約4割に相当する。
- スマートフォンの台頭によるデジカメ市場の縮小に加えて、新型コロナウイルスの影響により需要が落ち込んでいる。
- タムロンは2020年12月期通期の連結純利益を前期比58%減の22億円と見込む。新型コロナの感染拡大による需要の急減にともない、5月から工場で部分的な休業を続けている。
タムロンは最近は交換レンズの販売ランキングでは常に上位にランクインしていて、勢いがあるように見えますが、やはり新型コロナや市場縮小の影響は大きいようですね。
カメラ業界は厳しい状況が続いていますが、タムロンには、今後もコストパフォーマンスに優れた魅力的なレンズを造り続けて欲しいものです。
N
経済の話をする場では無いのは分かっていますが、それでも減ったといはいえ連結純利益で22億円出ているのに人員を4割も削るんですね…
今のうちに再編というのも分かりますが、カメラ業界どんどん縮小していくことになりそうで不安です
大木
レンズセールスランキング上位に複数の製品が常駐しているタムロンですらここまで苦しい状況なんですね…
ランク外のマウントが生き残るのは相当厳しいだろうと感じました。
サニー
元レンズ設計者です。
レンズを1本試作すると実売10万のレンズですら100〜200万のコストがかかり、製品化までに3本以上を試作します。
設計ソフトと解析ソフトも数種類あって、年間維持費だけで数億円と聞いてました。(より大手だと内製ソフトで経費削減するのだとか…)
連結純利益が22億は大きな数字に見えますが、実際にはかなり厳しい数字だと思います。
コストパフォーマンスが高い分、利益率が低過ぎることが裏目に出たのかなと思います。
ワイパー
これで技術者が退職して新製品の品質等技術レベルが低下しなければ良いのですが……
TJ
これを機に国内生産を縮小して、海外生産メインにするということかもしれませんね。
SONY好き
カメラもレンズも高過ぎる、という声が多く挙がりますが
安ければ良いという訳ではないという事がわかりますね。
各社高付加価値路線に走るのは理由がある訳で…
ひろい
交換レンズ売上上位の常連のEマウントレンズ群ですが、完全新設計なうえ、破格とも言える値段で出しているため、利幅はかなり小さいのでしょう。
利幅の大きい高価格レンズでは純正品が選ばれてしまうということで、リーズナブルな値段で出さないといけないという。レンズメーカーも辛いですね。
いお
先を見越して、ということでしょうね。
経営を一番圧迫するのは人件費ですから、今後業界の縮小が進むとなれば仕方ないことかと。
加えて、各社生産ラインは抑えているようですし、出荷数が少なく入荷待ちというのはこの先増えそうですね。。
もち
良く売れていそうなタムロンでこのような状態という事から、
レンズメーカーがどのマウントにレンズを出すか、非常にシビアな判断が必要になるわけですね。
同じ構成のレンズの別マウントを出してほしい、なんて希望をユーザーは気軽に言いがちですが、
本当に売れ線のマウント以外で出す余裕は、どのレンズメーカーも無さそうです。
Eマウントに人気が集中するのも納得です。
焼酎は芋
希望退職は45歳以上の工場勤務者が対象と開示されていたので技術開発には影響なさそうです。今年70周年ですし頑張って欲しいです。
えんさん
ここ最近の新商品、破格の値段は大変うれしいですが、本体の技術力が脆弱化してしまっては、長期的にユーザーの利益になりません。あと1~2割高くとも十分にお値打ち価格だと思うので、タムロンさんにはしっかり利益を確保して、技術力を維持していただきたいものです。
ふく
タムロンは自前のブランドだけでなく、他社ブランドの製造もやっていたように思うのでカメラ市場の縮小の影響がかなり大きいのかもしれませんね。
ハイアマチュア〜プロ相手の高付加価値な製品を売る市場に変わって行きそうな気がするカメラ市場ではコストパフォーマンスを売りにしたサードパーティは生き残るのが難しい時代になってしまいそうで残念です。
ポリオミノ
タムロンはIFRSでも米国基準でもない日本基準で連結会計してますね
会計方針の変更はないそうですが将来的に移行するのではないでしょうか?
ニコンの時もそうでしたけど日本基準は特損で処理できるので営業利益は確保できます
IFRSや米国基準になると退職金も営業にかかってくるので営業利益を確保できません
営業利益や経常利益しか見ない相手では印象が大きく変わってしまいます
投資家や金融関係を相手にしてますので先手先手での対応は良いと思います
赤字になってからじゃ遅いです
ジェラ
いい商品を安く売らないといけないレンズメーカーにとって市場全体の衰退で数が出なくなったのは一番痛いところでしょう。
ランキングはあくまでも今の全体の販売数の中での話ですから、デジカメ全盛時のランク外の方が数は出ていたかもしれません。
消費者にとっていい事がメーカーにとっていいとは限りませんしね。
もちろんそれが成り立つのが一番ですが、その意味でデジカメ市場の構図はより厳しくなっていると痛感します。
ミノル
レンズの販売で言うと一番勢いがいい印象のあるタムロンですので意外ですね
安く売りすぎなのか、販売を継続している昔のレンズが売れない影響か、
どこも売れてない中の売上上位であって必要な販売数に達していないのか
どりゃー
タムロン自社ブランドレンズは一眼レフ用(特にAPS-C用)の落ち込みをミラーレス用がカバーできない状況でしょうか?
キヤノン・ニコンの台数減は大きいし、他社ブランド製品の落ち込みもあるでしょう。
また交換レンズ以外の光学レンズユニットなどの部品事業も厳しいのかな?
ぺん
タムロンの有価証券報告書みていましたが、過去の蓄積が大きく、現状でもそれなり安定して収益は上げているようです。しかし、たとえランキング上位にいくつも製品が並んでいたとしても(ソニーへのOEMも大きいと推測しますが)絶対的数量からはピーク時より落ちているのは間違いないし、それゆえ、コスト高になっているであろう国内の生産拠点の縮小は、残念ながら避けては通れないものかと思いますし、先手をうったものと評価できるのでは。国内生産にこだわる方にとっては大きな問題かもしれませんが。
今回は生産拠点での整理とのことですので、あまり技術力には影響ない可能性が高いとも思います。
タホ
売れてる!と思っていたタムロンでさえこんな状況ですか。。
高い高いと言われるレンズですが、レンズこそ、高度な加工技術の賜物です。量産と言っても決して容易な事ではないので縮小は寂しいですね。
シュミレーションソフトや工作機器の自動化によって、高効率化出来た証であれば良いのですが。
X3
光学レンズの設計製造は机上で完結するわけではありません。設計段階から製造部門との調整プロセスがありますし、量産品に設計仕様を担保しているのは製造部門の生産技術です。
また、製造品質の低下は歩留に直結するので、それこそ歩留が下がれば利益を圧迫する訳です。
レンズ設計者だけ残れば良い、という話ではないと思います。
Hak
えんさんの言うとおり、あと1-2割高くても十二分にコスパの良い製品ばかりですから、少し値上げして貴重な技術者の流出はなんとか防いでくれませんか。
タムロンにはタムロンの、シグマにはシグマの、純正には純正の良さを感じるレンズが増えてきて、本当に贅沢な時代だよなあと感じ始めた矢先なだけにショックな情報です。
ニコンG
タムロンがEマウントに特化したのは、キヤノン、ニコンの一眼レフ用交換レンズが売れなくなったらでしょうね。ただ、ソニーEマウントだけでビジネスが成り立つか、というとむずかしいところですね。タムロンはカメラ用だけでなく、ほかの用途にもレンズを開発していますが、スマートフォンや車載カメラのレンズはどうなんでしょう?
加藤
シグマも良いレンズを出していますが、利率はかなり厳しいと
聞いてます。
勢いがありそうなタムロンでも純正の半額程度で出さざるを得ない
ため利益が出ていないのかもしれませんね。
僕らは安く買いたいけど、メーカーはそれでは続けて行けない
ジレンマは仕方ないですが、なんとか頑張って欲しい物です。
花秋翠
あの好調そうなタムロンでもリストラですか
それだけ市場規模の縮小落ち込みが進んでいるという事でしょうね
以前シグマの山木社長が従業員の福利厚生のために株式上場しない
株主の方を向いた経営はしたくない、と言っていましたがこれからどうなるのでしょうか?そんな会社が一つはあってもいいと思っていましたが、本当にカメラ業界の将来が気になります。
城
こうやって技術者が海外に流出して数年後には国内メーカーが没落するということにならなければいいのですが・・・
to
もともとMADE IN TAMRONと銘打って海外生産の質をアピールしていましたし、今後のさらなる市場縮小も見据えて早めに手を打ったように見えます。
最近では新製品が容易に1位をとれることからも分かるように、ランキングの見た目は変わらなくてもその裏で各順位の販売数は激減しているんでしょうね。
スバル
工場人員というのはつまり実際に商品を製造する現場の人たちですよね?
4割ってかなり多い様に見えるんですが大丈夫でしょうか
tanita
工場人員を減らすってことは生産数自体が相当落ち込んでいて戻る可能性がないからでしょうね…
まぁカメラ業界のピークはとっくに過ぎてるので仕方ないと思います
お茶
4割も! それだけ売れずに生産量が減ってるってことなんでしょうね。
たい
最近はタムもシグマも全てではないにしろ
純正を上回る部分も多く、裏を返せば高クオリティーに作る=コストは純正よりきついで
しょう。販売価格を高くすれば純正に流れる
になるし難しいですね。
もうサードは安かろう悪かろうじゃ無いのにね。
ソニーEマウントを選んでくれてる事に感謝です。頑張れタムロン!!
日陰坂45
タムロンとシグマは、比較的に元気だと思っていたのですが、これが現実なんですね。
国外工場が技術・品質的に向上して、製造移管するとかじゃないのかな?という憶測も有りますが・・・
tom
タムロンはニコンとSONYにOEMで出してるのでそちらの売り上げ減が効いてるのかと。
電脳仙人
22億円も利益があるのに製造ラインの人員を4割も削減するのは、売上が減っただけなのでしょうか?もしかして製造ラインの自動化の見込みができたとかないのかなぁ。
tpr
一眼レフ用のSPレンズなどは青森製、最近のEマウントレンズは海外製のようですので
一眼レフ用の需要の衰退とともに国内生産からフェードアウトしてゆくつもりだったのが
予期せぬ需要の急減で希望退職を募らざるを得なくなった、と想像します。
ジェラ
この件について田中希美男さんがTwitterで書かれていましたが、国内工場を縮小して中国とベトナムの工場に移行するつもりでしょう、との事。
先日の発表でニコンも生産をタイ工場に集約してコストを抑えていくという事なので、おそらく同じ様なコスト削減策に出たのだと思います。
カメラ業界が今後伸びる公算がなかなか予測できない状況で、それならば当面はコストを減らすしか方法がないですから、それがリストラと生産拠点の集約なんでしょう。
正直今カメラでは黒字化できれば御の字状態でしょうからコスト削減に関してはソニーやキヤノンも含めて常に考えているんでしょうね。
alex
製造現場の人員削減なので、ひょっとするとミラーレス用レンズへのシフトと設計の古い一眼レフ用レンズの減産の影響かもしれないですね。
ミラーレス用なら一眼レフ用ほどにはAFの微調整に手間がかからない。
最新のレンズのAFはギアを多用しないダイレクトドライブなので組み立てに手間がかからない。
tm
4割のタムロンレンズの製造を支えてきた方が居なくなるのは悲しいですね。
m3ほーん
Nikon1とかは元から国外でしたね。D810までは国産、D850は海外。
長引く不況にコロナが追い打ちをかけ、東京オリンピックでの回復も延期、
或いは中止になりかけている。
R5、R6とかも受注数が予想より多い、と言うより部品の生産、輸入の滞りがカメラ自体の生産に影響を与えているといいます。
日本のように海洋に囲まれた国では、円滑な流通が遮られただけで生活に、
深刻な影響を及ぼすのでしょう。タムロンだけでなく全体の問題と感じます。
jin
m3ほーんさん
D810はTHAILAND製です(D800まで国産)
電気屋さん
カメラ業界の苦境が伝わって来ます、タムロンは規模が大きいですから少しの判断の遅れやミスが致命傷となりかねませんので先手を打っての事なのでしょう。
今やどのメーカーも値上げやラインナップの縮小を余儀なくされていますから、欲しい物は多少の無理をしても買っておかないと二度と手に入らなくなる恐れがあります、微妙なスペックの単焦点なんかは特に。