DxOMarkに「EOS R5」のセンサースコアが追加

DxOMarkに、キヤノン「EOS R5」のセンサースコアとレビューが掲載されています。

Canon EOS R5 Sensor review: A high water mark

R5 R Z7 α7RIII α7RIV S1R
総合スコア 95 89 99 100 99 100
色再現 25.3 24.5 26.3 26.0 26.0 26.4
ダイナミックレンジ 14.6 13.5 14.6 14.7 14.8 14.1
高感度 3042 2742 2668 3523 3344 3525
  • DxOMarkのスコアは95で、これは35mmフルサイズ機の中で14位(中判を含めると16位)、キヤノンのセンサーでは1位だ。
  • このセンサーの色再現はISO100以下で25.3bitsと強く、ダイナミックレンジはISO50/100で14.6EVとこれまでより大幅に改善している。高感度もS/N比30dbで3042と非常に高性能だ。
  • このセンサーは高い解像度と優れた色再現とダイナミックレンジ、低ノイズを兼ね備えた非常に魅力的なオールラウンダーのセンサーだ。

  • 現在の最先端の裏面照射型センサー搭載機(S1R、Z7)と比較すると、R5の色再現はZ7に非常に近いが、S1Rには劣っている。
  • ダイナミックレンジの14.6EVは、裏面照射型ではないセンサーとしては際立った性能だ。Z7と比べると低感度では同等だが、ISO400ではR5が+0.6EV上回っており、S1Rに比べて2EV近く上回っている。これは大きな違いで、EOS R5の明確なアドバンテージだ。ISO800でもR5はS1Rより+0.85EVのアドバンテージがある。

  • 高感度ノイズはZ7よりも0.5~1EV優れており、S1Rとは非常に近い。しかし、最低感度からISO200までのノイズは、Z7とS1Rの方が少ない。高感度性能に関しては、ライバルと非常に競争力のあるセンサーだ。
  • EOS R5のセンサーは、キヤノンでは最高のセンサーで、ダイナミックレンジはクラストップのセンサーと競っており、ISO感度によってはライバルを上回っている。また、高感度での色再現に優れ、ノイズも少ない。このカテゴリーでは、EOS R5は最も総合的なパフォーマンスに優れた機種となっている。

 

EOS R5に採用されたキヤノンの新型センサーは、EOS Rのセンサーと比べると大幅に進化していて、表面照射にもかかわらず、ダイナミックレンジでソニー製の裏面照射型センサーに匹敵する性能を発揮しているのは素晴らしいですね。

高感度性能に関しては、ソニー機には若干及ばないものの、同じソニー製センサーのZ7を上回る値なので、十分良好と見てよさそうです。あと残る課題は色再現ですね。