ソニー「FE 20mm F1.8 G」は実に見事な性能のレンズ

Lensrentalsに、ソニーの広角単焦点レンズ「FE 20mm F1.8 G」のMTFの測定結果と、他のレンズとの解像度の比較レビューが掲載されています。

Sony FE 20mm f/1.8 G Optical Tests

  • FE20mm F1.8 GのMTFはとても見事だ。中央の解像力は驚異的で、そして周辺部に向かってゆるやかに解像力は低下する。驚いたことに、このレンズはサジタル方向とタンジェンシャル方向の解像力にほとんど違いがなく、これは非点収差や倍率色収差がほとんど無いことを示している。

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  • レンズの個体による解像力のバラつきはいくらか見られ、酷いというほどではないが、大口径単焦点レンズの平均よりも少し悪い結果だ。
  • 像面の湾曲は、サジタル面とタンジェンシャル面の両面で、広角レンズとしては非常に平坦だ。これは簡単にできることではない。非点収差の少ないフラットな像面は、天体や建築などに最適だ。画像外側1/4では少しソフトになるが、少し絞れば改善する。
  • 歪曲は1.9%の陣笠だ。

  • シグマ20mm F1.4 Artとの比較では、ソニーFE20mm F1.8Gが画面中央で非常にシャープで非点収差も少ない(開放でテストしているのでシグマはF1.8ではもう少しシャープになる)。F1.4の明るさが必要でない限り、ソニーの方が優れている。

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  • ニコンAF-S20mm f/1.8Gとの比較は、広角レンズがこの7~8年でどれだけ進歩したかを示す良い例で、ここでは新しいソニーのレンズが明らかに優れている。

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  • ソニーFE20mm F1.8 G は実にすごいレンズで、ホームラン(大成功)だ。解像力は素晴らしく、非点収差と倍率色収差が見られないことは更に素晴らしい。そして、フラットな像面は最高に素晴らしい。広角で大口径が必要でなければ、このレンズをとにかく入手するべきだ。

 

FE20mm F1.8 G は各所のレビューでも高評価のレンズですが、今回のLensrentalsの解像力の計測でも素晴らしい結果が出ています。解像力は開放から超広角レンズとは思えないほど高く、非点収差の補正も見事で、加えて像面も非常にフラットと、申し分の無い光学性能ですね。

シグマ20mm F1.4 ArtやニコンAF-S20mm f/1.8Gとの比較では、かなりの性能差が見られますが、やはり広角レンズではバックフォーカスが短く設計自由度の高いミラーレス用のレンズが有利のようですね。