ニコンの2020年のミラーレスカメラのシェアは4.6%で第6位

BCN+Rに、ニコンを中心とする主要なカメラメーカーの2020年の販売動向(台数シェアや、2019年と2020年の販売台数比)に関する記事が掲載されています。

BCNランキングで見る2020年のカメラ販売動向

  • BCNランキングの2020年の年間データによると、ニコンは一眼レフではシェア44.8%で2位を獲得した。しかし、レンズ交換型デジタルカメラの7割弱を占めるミラーレス一眼に限るとシェア4.6%で6位にとどまり、レンズ一体型では、前年の2位から4位にダウンした。
  • コンパクトデジカメのニコンの販売台数シェアは前年の22.9%から10.5%に急落したが、エントリー製品の販売終了が影響しており、高付加価値モデルへのシフトが完了した格好だ。
  • カテゴリーごとの20年の年間メーカー別販売台数1位は、デジタル一眼レフとコンパクトデジカメがキヤノン、ミラーレス一眼はソニーとなっている。

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  • BCNランキングによると、20年のデジタルカメラ全体の年間販売台数は前年比59.6%と大幅に落ち込んだ。メーカーごとにみると、主要メーカーのうち、ニコン、キヤノン、オリンパス(現OMデジタルソリューションズ)、ソニーの順で落ち込み幅が大きい。

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  • ニコンの場合、精機事業と映像事業が二大柱のため、投資ファンドや他社への映像事業の譲渡は考えにくい。

 

昨年は新型コロナの影響でカメラ業界にとっては厳しい1年でしたが、2019年比の数字を見ると、富士フイルムのようにほとんど影響を受けていないところもあり、メーカーによってかなり明暗が別れているようですね。

ミラーレスのシェアではソニー、キヤノン、オリンパス(OMDS)の3社は拮抗していて、富士フイルムとパナソニックがその後を追う形になっていますが、ニコンはかなり差をつけられているようです。今年は、注目のプロ用機Z9が登場するので、ニコン巻き返しに期待したいところですね。